いつも休みは遊びの日♪♪

なわけはなく、試験期間の前は、一日教室を開けて試験対策指導だし、

勉強会に出かけることも多いのだ。

 

で、特にこの時期は、試験期間も終わってちょっと一段落だけあって、教材会社や、

塾業界関係の勉強会が目白押しとなる。

 

で、6/10(日)、塾と教育セミナーが東京で開かれました。

主題の一つが「AIは塾にとって、敵なのか味方なのか?」

今はやりの題目だが、かなり濃い内容だった。

「どんな時代になっても、人間の先生が生徒にできることは基本同じ。動じること

はない。」という意見と

「とはいっても、教育環境が大きく変わるのは間違いない。それに上手く対処でき

るかどうかが、これからの塾の明暗を分ける。」

という意見が・・・・・・

難しい所である。ただ、「疑似」であったとしても、「人格」めいたものがモニター上に

現れることもそう遠い話ではなく、その時我々にできることは、何なのだろうか・・・・

そうそう、うちの対話型AI学習プログラムに、いたずら生徒が「うん〇うん〇うん〇」

と書き込んだ。

「そればっかりだにゃ」と即座にモニター上のAIネコは切り返してきた。ううううう。

首都圏の塾関係者がかなり集まるので、ここぞとばかり教材会社も営業をかける。

あちこちで商談の花が咲く。

 

9月11日、今度は教材の問屋さんが、英語の神様「安河内哲也」先生のセミナーが市ヶ谷

で開催されました。頂点の大学入試の英語改革から始まって、すそ野の英語教育が

すべて変わる話を例の名調子でお話して下さいました。

平たくすると、今までは文法・長文読解が中心の英語を、4技能均等(リーディング・

ライティング・リスニング・スピーキング)の英語にする、という事。

つまり、国際競争力向上のため、世界で堂々と英語で議論ができるくらいの英語を身につけよ!

という事だ。それが口頭であろうと、文面であろうと、だ。たぶん、その通りになるんだ

ろうなぁ。安河内先生は、もう、改革側にいる位の方だから。

ただ、思うのだ。英語がこんな急激な変化を遂げて、生徒に思いっきり負担をかけて、

他の教科にしわ寄せはいかないのだろうか、と。今でさえ、英語はかなり生徒に重い

負担を強いている教科である。英語による「国際化」を文科省は目指したのであろうが、

それこそ、昨日やった「AI」がそれを解決してくれるように思うのだ。ごく近い将来、

スマホに日本語で話しかけると、英語・ドイツ語・中国語・フランス語等、クリック一つで

きれいに翻訳してくれる時代がやってくるだろう。そんな時代に、「英語ができないと

グローバル時代に生き残れない」というのはちょっと時代錯誤過ぎる気がするのだが。

それなら、その新英語教育にかける大量の時間を、ちょっとばかり国語や理系にまわしたほうが

「国際競争力」、という点では理にかなっていないか?特に小学時代の国語は、日本人としての

バックボーンを形成する重要な役割がある。そのバックボーンを持たずに育った若者が、日本の

国際競争力の事や日本の行く末まで考えて行動してくれるのだろうか。また、小学時代の

国語で培う「論理力」は理数系の思考の礎にもなる。高度な論理的思考を行えるのは、

後付けの英語ではなく、生まれ育った第一言語のこの体に染みついた日本語なのだ。

文科省には、そんなところをきちんと議論してほしいなぁ。