ああ、何という事だろう。本日月食であることは知っていたが
天気が悪そうであったため、生徒達には、「今日はダメだね。
天気良さそうなら、天文台を開けて月食を見せてあげられたのにね。」
と言ってしまったのだった。
もし生徒に「月食見るよ!」と声をかけたら小学生を中心に
うん十人がやってくるだろう。だけど、曇ってしまったら・・・・あの寒い屋上で
見えない月を待たせるのは、蚤の心臓の私にはとても無理だ。
暴動も起きるかもしれない・・・・・「塾長、ゴーホーム!」とか。
で、「今日は無理っぽいね。」と早々中止宣言を出したのだ。
ところが・・・・・夜、教室の外にでると、なんと月が見える。月が見えるぞう!
今更みんなに召集はかけられない。授業中だし。屋上の天文台だって、
すぐには開けられない。
仕方ないので、教室においてある小さな望遠鏡を出して、居る生徒だけで
観望。撮影は、超望遠レンズで、ええ加減に撮影。ピンボケなのはごめんなさい。
最初は満月。これが一番ピンボケ。
おお、だんだん欠けていくぞ。
どんどん欠けが大きくなって行きますよ。
そしてついに・・・・・・最後の光の一片が消える・・・・
すると・・・・コントラストの妙か、見えなかった部分がじっくり見え始めるのだ。
それも赤く。
本当はこれほどはっきりは見えないけど、赤い事だけはわかる。
ちょっと露出をかけたので、派手に写っているね。
一時間ちょっとこんな感じが続くと、忽然と左下方が明るくなりだす。
そろそろ皆既月食も終了のサイン。
月に雲がかかりだした。この後急激に曇って、撮影中止。まあ、楽しめたね。
生徒の皆さん、ごめんなさい。今度はちゃんと屋上の天文台で天文イベント
見せますからね。