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ああ、生徒の誰かが、「ポラリス君3号」をいたずらしようとして

 

となりで頑張っていたソーラダンサーズの一員「花子」を落として

 

しまったようだ。残念な事に花子の首がもげていた・・・

 

この子は当初からのソーラダンサーズの一員で、思い入れもひとしお。

 

かつ、最近どこにも売っていないのだ。なんとかせねば。

 

これをくっつけるのは相当に困難だ。単なる接着剤だと、接着面が小さすぎるのだ。

 

さてどうする。

 

ここで、「熱収縮チューブ」がたくさんあったことを思い出した。

 

熱収縮チューブというのは、電線等の接合部分をカバーするもので、ある程度の

 

高温になると、縮んでくれる性質がある。径の違うチューブの使い分けがキモである。

 

なぜなら、この茎の部分は太さにテーパー(傾斜)があって、下は太いが上は細いのだ。

 

で、とりあえず、細いチューブの下部に切れ目を入れ、強引に茎下の太い部分に差し入れる。

 

その上から、より太い収縮チューブで覆う。

 

このチューブ内に上からエポキシ樹脂接着剤を流し込み、折れた上部茎を

 

差し込む。その上で、軽くライターであぶってチューブを収縮させる。

 

完成!

 

エポキシ接着剤が固まった時点で、おそらくチューブの「添木効果」もあって

 

元より強くなったような気がする。そう、人間の骨も骨折部分は強くなるのだ。

 

修理は、(たとえ見てくれは悪くなっても)元より改良するのがモットーなのであった。