ああ、紅葉の季節。仕事が山ほどあり、煮詰まってはいるのだけど、紅葉だけは
見ておきたい。
で、例の福島の温泉に電話すると・・・・「今年は長雨であんまり色付きは良くないよ。
だけど11月5日で終わりにするつもりだから来れたら来てね。」と。
そう、ここの温泉は、昔は高村光太郎も智恵子と泊まっていた由緒正しい温泉だった
のだけど火事で焼けて、日帰り温泉になっているのだった。雪のない時期の土日だけ営業。
11月とは言え、いつ雪で山道が塞がれるかわからないので、店じまいが早いのだ。
で、いろいろ用事もあったのだが、こっちを優先!断ってしまった方々ごめんね。
で、いつものように出発が遅れてついたのは夕方5時。
ああ、この景色、いいのう。もう夕暮れが迫るぞ。
受付の小屋。味わいあるのう。
おじさんとおばさんがお出迎え。あと手伝いの方も。
さて、温泉は5時半までだから、急いで入浴。
ここを下って行く。
露天風呂はこの階段の底だ。
これが、沢沿いの露天風呂。
さて、あまりゆっくりできなかったけど、今日の温泉はここまで。
宿のみんなは6時半ごろ帰って行った。僕は、火事の前からの利用者だったから
特例で駐車場で車中泊をさせてもらえるのだった。トイレも水道も使わせてもらえて
極楽なのだった。山中、一人っきりの僕だけの世界のはじまりなのである。
何はともあれ、夕食である。秋冬の定番、「もつ鍋」である。
寒い夜には、これは泣きたいくらい最高である。ビールもすすむすすむ。
あらかた具を食べたところでうどん投入。うまああああああい。
お腹いっぱい。ふと空を見上げると・・・・・満月である。
ウィスキーを飲みながらお気に入りのラジオ番組を聞いていたら眠くなった。
あとは、サンルーフのシェードを開け、満月を見上げながら暖かい寝袋に入り、
ほろ酔い加減で眠りについた。平安時代の風流な貴族たちでも、これほど贅沢な
月の楽しみ方は知らなかっただろうなぁ。 続く