今、メインに使っているパソコンは、私が8年前に作ったものだ。
当時、某高校で理科講師を頼まれていて、どうしても生徒たちに「3D」
の宇宙創成のシミュレーションを見せたくて、かなりハイスペックなもの
を無理して作り上げた。さすがに、本体だけで10キロ以上はゆうにある
このパソコンを高校へもっていくのは骨が折れたが、可愛い生徒のため
ならばぁ~♪♪
教室ではプロジェクターにつないで、教室を暗くしてやった上映会は
大盛況だった。立体眼鏡を40人分自腹で用意した甲斐があった。
宇宙の創生から天体衝突から、ありとあらゆる天体現象が、立体で、
それも単なる動画ではなく「シミュレーション」でリアルタイムで見られる
のだ。生徒が興奮しないわけがなかった。仕掛けたこちらもなんかワクワク
して楽しかったなぁ。
さて、パソコンのプラットフォームは8年前のままだが、その後
パーツ交換を重ね続け、なんとか実用上、問題なく動いている。CPUも6コア、
3.2ギガまではスペックアップしたが、この古いプラットフォームでは、ここまでが
限界だ。ここまでしても、最新のパソコンの安っい機種と性能面では大して変
わらないのだけどね。まあ、いまの使い方なら、特に性能で不満はない、
が・・・・しかし・・・・・
うるさい、音が猛烈にうるさいのだ。特に、当時のCPUは、とにかく「性能」
第一で省エネとか、ほとんど考慮されていないのだ。
省エネじゃない→大電力→高温→CPUを冷ますためにファンを高回転→猛烈にうるさい。
こんな感じ。
で、プラットフォームから一新して、省エネの新タイプのものにするのが一番良い
のだけどまあ、お金もかかるし、愛着のあるPCでもあるので、「静音化」に
チャレンジしてみよう、と思ったのだ。
で、一番うるさい所は高温のCPUを冷やすためのファン。これが一分間に二千回転
もしているのだ!つねに「音圧」を感じるレベル。
これをCPUクーラーごと交換することにした。
で、古いCPUクーラーをファンごと取り外したところ。
これが、取り外したあと。CPUがむき出しになっている。ここに銀のグリスを
塗って放熱性を高める。
ヘラで広げてと。ここに髪の毛一本でも乗ったら大変だ。クーラーとの密着性が
悪くなり、放熱ができなくなりかねない。と思ったら、すでに髪の毛が落下していた。orz
すぐにピンセットで除去。抜け毛多発の昨今、いつのまにか、私の髪の毛が
CPUクーラーになってしまう事を防ぐため、すぐに新型のCPUクーラーと
ファンを載せた。
前の奴に比べ大きさは1.5倍。大型ファンになったため、回転数が大幅に減少した。
その上、左にあるケースファンと風が直列になって冷却ロスが減少。と、悦に入って
電源を入れたら・・・・・甲高い警告音が鳴り響き、電源が自動停止。かなりヤバいぞ。
見てみたら・・・・ケーブルが新型ファンにぶつかって回転しなくなっていた。orz
危なく、CPUのまる焼けを作るところだった。ううううう。
すぐにタイラップでケーブルを束ねて、もうファンに干渉しないようにした。
これで完成。結果は劇的。2000回転が500回転に!それでもCPUの温度は
50度前後。(70度以上だとまずい状態になる。)音がとにかく静かになりました。
なぜもっと早く改造しなかったんだ、と後悔することしきりでございました。
今回の改造。CPUクーラー6000円。作業時間40分。良い仕事であったぞ、っと。