試験期間でほとんど休みがなっかたが、金曜日にやっと試験が終わった。
土曜日は少し天気が悪かったが、日曜は、月の無い晩で、場所によっては
晴れそうだ。入念に天気予報とにらめっこで、かなり強引に那須岳に行く事
にした。いつもは、茨城や、栃木の八方ヶ原なのだが、那須岳は、かなり遠い。
それに月曜は授業もある。しかし、これを過ぎると当分星は見られない・・・・
行っちゃえ。心の声に忠実に、那須岳に向かう。
動画だとこんな感じ。ここの名称は「恋人の聖地」だそうです。
私には一番似つかわしくない名称。
途中の駐車場にて。ここれいったん温泉に入る。しかし、ほぼ、雲の上になって
来ましたね。こりゃ、今晩は期待できそう。
現地に到着。この上にロープウェイ乗り場の駐車場があるのですが、あまりにも
吹きっさらしで、強風がかなりヤバい。で、視界はちょっと悪いが、周りに木が生えて
いて、防風にもなるこの場所に決めているのだ。
今日の夕飯。いつもの違い、ビーフステーキではなく、ポークステーキ。いつもと
違い、高速代が結構かかるから、節約である。けど・・・・ビーフより美味しかったり
するなぁ。ものすご~くおいしい。
さて、首都圏から遠い分、また標高が高い分(いつもの行くところの標高
は1000mくらいだけど、ここは1400mある。)そらは抜群である。
天の川が濃いぞ。ロープウエイ発着場がこの上なので、電線が興ざめだが、
それ以外は最高。左上から右下の光る雲が天の川。さそり座いて座たて座が
見える。射手座たて座あたりに星雲星団がわんさか。さあ、見まくるぞ~
え?さそり座も射手座もわからないって?では親切な私は星座線を引いて
あげよう。ああ、これはもろに「夏の星座」たちだ。
深夜、上空に目をやると・・・・・おなじみ白鳥座、こと座、わし座などが、
天の川の中を泳いでいる。こと座のベガ(織姫)とわし座のアルタイル(彦星)
が天の川の対岸どうし。これと白鳥座のデネブで夏の大三角形だ。
え?全然わからないって?では例によって星座線を。天の川が画面中央
を横断しているのがわかるだろう。
で、北東方向をみると、カシオペアが上がってくる。こちらはもう秋の星座が・・・・
こちらは、天の川が右上から左下に画面対角になって流れているのがわかるだろう。
え?カシオペアもわからないって?では星座線だお。左下がカシオペア。
右上は白鳥座ね。
つまり、この時期、ほぼ全天を天の川が横断しているのがわかるのだ。
そして、この天の川の方向こそ、わが「天の川銀河系」の中心方向なのだ。
天の川銀河は、2000億の恒星(つまり太陽みたいなの)が集まり渦巻く大集団
である。もちろん中心に向かうほど、星々は密集して密度は高くなる。これが
星々が光り輝く川のように見えるのですな。わが太陽は、この天の川銀河の
辺縁のド田舎に位置するのです。下図を見てください。赤丸がわが太陽系。
ここから中心方向を見てみると、光り輝く中心部が「天の川」に見えているわけ。
こんな宇宙の巨大構造を頭の中で組み立てながら、誰もいない夜の山で
天の川を見るのも乙なものなのです。
さて、しばらくは星を見なくても大丈夫なくらい、星は見まくったぞ。
で、朝の現場風景。1500mくらい高くなると、もう、空の色が違う。青空、というより
紺色っぽい。
ついでにロープウェイがある、いちばん高い駐車場に立ち寄り。(歩いても
3分程度だけど。)朝、7時前だけど、もう登山客がこんなに来ている。
前の山が朝日岳。標高1800m。前に上ったことがあるけど、今度時間の
ある時にでも・・・・・今日はこれから仕事だ。
で、猛スピードで自宅に帰り、そのまま授業であった。今日はかなりきつい
強行軍だったが、充実した二日間だった。いい日だったね。星好きの生徒
には、プリントして写真をあげようっと。