いつもはチャリが多いけど、たまに無性に歩き旅がしたくなる。

で、関宿あたりから、利根川の土手をてくてく歩くことにする。

本当は、家から歩きたいのだけれど、(高校時代ならそうしたかな)

さすがに寄る年波には勝てず、とりあえず電車で川間駅まで行く。

まさに、ドンピシャ。いま出発しそうだったバスに乗り込む。これで

関宿城まで30分くらい。

無事、いつもチャリで行く関宿城に到着。チャリだと、けっこう大変だが、バスだとすぐだね。

ネコがのんびりしているぞ。

もう、正午近く。ここで昼食をとらないと、いつ食べられるかわからない。

今日は「けやき茶屋」は開いていた!

お腹空いていたので、写真撮り忘れているのに気づいたのは、ここまで食べた後だった。

さて、いよいよここからてくてく旅出発じゃぁ。

まず、橋を渡って江戸川沿いから利根川に乗り換えだ。この橋から今日は富士山が良く見える。

反対側は筑波山。

境側にわたり、いよいよ、ここから果てしなくまっすぐ。

この看板みたいなのには「富士見100選」とか、書いてある。まさに、ここからだと関宿城と富士山が同じ方向に見えるね。あっぱれ!(薄くて見ずらいけど、関宿城の左側に薄っすらと富士山が写っています。)

この真冬の季節なのに、アスファルトの上にクモなどが元気に走り回っておりました。足を広げた大きさは2センチくらいかなぁ。何グモだろう?

前方にのこぎりの歯のような山並みが。

ちょっと日が傾いてきたかな。

10キロくらい歩いたか、ちょっと疲れたので一休み。一杯飲んでひと眠り。

起きると、なんとなく夕暮れチックになっている。

さあ、急いで歩くぞ。おおこの鉄橋は。

いよいよ、東北新幹線までついた。ちょっと雑音が入っているけど、ご愛敬。

夕暮れの富士山。

さて、グズグズもしていられない。ここで橋を再びわたる。

ここから栗橋駅に向かうのである。しかし、さすがに栗橋。駅までは本当に昭和の香りが満載である。おばあちゃん、こたつでテレビでも見ているのかなぁ。

レトロな靴屋さんである。

で、やっと栗橋駅到着!

今日の行程はこんな感じ。

で、柏についたのだが・・・・実は、柏にも栗橋に負けないくらい、思いっきり「昭和レトロ」な場所があったのだ。いつも気になっていたのだが、柏の裏通りに、なんと古びた「銭湯」がある。周りが近代化が進んでいるのに、そこだけ時間の流れから取り残されたような感じなのである。いつか入ろう、入ろう、と思いながら入れずじまいだったので、ずいぶんと歩いて汗ばんだ体で、今日こそ入浴してみようっと。

これ男湯入り口。


下駄箱。この扉の向こうは未知の世界だ。

な、なんと客は私の他に誰もいない。土曜の夜7時だよ。これって、まずいだろう。

とりあえず、番台のおじいちゃんに、「写真撮っても良いですか」と尋ねて、写真を撮りまくる。

ここは脱衣所。

これまた手作り感満載の椅子。いいなぁ。これ。

これが浴室。全景。天井も高いぞ。

お約束のペンキ絵の富士山なども。ああああ、良いなぁ。

こちらは洗い場。天井が高い。体育館みたいだ。

お湯に入ると・・・・・・こ、これが、とんでもなく熱い。めちゃくちゃ熱い。それでも無理に入ると・・・・はるか昔の思い出がよみがえってきた。この銭湯、はるか昔に来たことがある!本当に小さな、それこそ、小学生にもなっていないころだと思うが、父に連れられて一度だけ来たのだ。だけど、あまりにもお湯が熱くて、私は泣き出してしまったのだ。その時見た景色と、今目の前にある景色が、まるでカメラのフォーカスを合わせた時のように、ピタッと重なった。ああ、あの時と同じ熱さだ。さすがに、あの時ほど幼くはなく、髭まで生やすようになっているので、我慢して肩まで浸かった。すると・・・・最初「釜茹で」とさえ思った地獄的熱さが去っていき、「ジンジンジン」という痺れるような感覚の後、魔法のように「いい湯加減」に変わって行った。不思議なものである。(科学的解釈としては、あまりの熱さに、脳内麻薬物質が全開状態になった、ということなのだろうが、よくわからない・・・・・・)いい気になりすぎて、我を忘れて写真を撮りまくり、あとから来た客から「写真撮るのは良いんだけどよ、脱衣所に濡れた足跡つけるなよ!」と怒られてしまったのは、反省材料であった。今日もいろいろあって、良い一日だったね。また入りに来ようっと。