大震災後、とくに山間部を散策するときは、いつも私の傍らにいて

くれた、愛器ともいえる「放射線測定装置」が逝ってしまった・・・・・

 

ロシア製「SOEKS 01M」という、知る人ぞ知る名器である。さすが

チェルノブイリの国だけあって、こういうものは現地の生活必需品なのだ。

だから、コンパクトで高精度、使い勝手も非常に良い。

たしか、2万円ぐらいで買った。

 

原発事故の後、関東近辺、(それこそ原発の20キロ近くまで)調査し

まくった。柏がホットスポットであることなど、マスコミが騒ぎ出す前

から知ることができた。(警報音がなるもんね。)

 

もう、原発事故など遠い昔と思っている方も多いと思うが、山間部の

除染は、まだ全然行われておらず、こいつの警告音が鳴り出すことも

けっこうある。そんな時はさすがに恐怖を感じるとともに、こいつを

強く握りしめ、「ああ、頼りになる奴だなぁ」と感じたものだ。

 

今回、机の上をいじっていたら、下に落下。この程度では壊れないのだが、

そこにパソコンのメモリが後追い落下。まるで悪意でもあったかのように

こいつのディスプレイに突き刺さったのだ。

こいつが後追い落下したメモリ。憎い、憎いぞぉ!

生徒は、「いつも机の上をだらしなくしてる先生が悪いんじゃんよ!」

はい、その通りです。ぐうの音も出ません。

 

で、仕方ないから、オークションでもっと安いのを落札。さすがに、

もう2万円も出せません。今度のは、日本製。エステーの「エアー

カウンターS」という奴。実売6~7千円のはずだけど、オークションで

2,500円で落札。SOEKSはガイガーカウンタータイプ、こちらは

シリコン半導体検出器タイプと違うけど、まあ、実用上問題あるまい。

精度は互角。計測時間が2分もかかるのが玉にキズだが、まあ、

今回は値段の安さとMade in Japan という事で。

(下の細長いのが、今回落札した放射能測定装置「エアーカウンターS」)