ああ、このまま利根運河を直進して、いつもの江戸川まで歩いて
行ってしまいたい!とも思ったが、すでに日が傾きかけていて
断念。残念だが、帰ることにする。同じ道でもつまらないので、
オギの原の中を歩く。ああ、月もいいあんばいに。

土手のヨシの中へ
しばらく、このオギ(いわゆる萱の一種)の中を柏方向に
向かって進む。
おお、やっともときた土手に出られそうな道を発見!

おお、道見っけ
で、土手に着いたら・・・・・ひっつき虫がたくさんジーパンに。

おや、足に

「ひっつき虫」というのは、野原で体にくっつく植物の「種」の
俗称である。こいつは「センダングサ」と呼ばれるものだ。
そうそう、本体はこいつ。靴下につくと、皮膚に刺さって痛いっす。

センダングサだ
さて、土手に戻って、来た道を戻ると・・・・・
そうそう、ここら辺で、「シャモ」さんいたんだよね、えぇええええええ?

なにこれ?こ、これは、大量の羽毛だ。
あれ、この羽毛は・・・・
これは、間違いなく、先ほどいた軍鶏の羽や、羽毛だ。
「何か」に強引にむしられたのか、羽の根元に血がついている。

無残
ここには、野犬などいないだろうし、軍鶏を襲えるほどの野良猫
もいないと思う。ここらへんの生態系の最上位の生き物は・・・・・
カラスだ。カラスは共食いまで平気でやるから、この程度の大きさ
の軍鶏なら、集団で襲撃すれば狩るのは難しくもないだろう。
そういえば、あの周囲に異常な数のカラスが群れていた事を思い出した。
たぶん、あれは、この軍鶏を遠巻きに見ていたのだろう。そして、仲間の
中の一羽が襲撃を始めるのを待っていたのだろう。一羽が行くと、それを
きっかけに群れがいっせいに襲い掛かる。軍鶏がただの肉塊と化し、彼ら
の胃袋に納まるのに、さして時間はかからなかったと思われる。

ああ、自然の摂理とはいえ、この喪失感はなんだ。先ほどまで元気とまで
は言わないが、それでもこの強風の中、すっくと立って生きていた物が
羽だけ残して、今はいない。命って、いったいなんなんだろうね。この
「喪失感」と関係があるんだろうかね。

日はどんどん傾く。今度は追い風になっているので、歩くのは楽だ。
夕暮れと競争しながら小走りで車に向かう。
おお、西側に富士山が見えるぞ。
富士山
望遠レンズで拡大。本当に富士山は、遠くからでも良く見える。

富士山拡大
おお、やっと車のところに帰ってこられた。

やっと車に・・・・
最後に・・・・夕闇に包まれ始めた富士山と上空の金星。

富士山と金星

あああ、今日はいい日かどうかわからなかったけど、いろんな
ことがあった日だったね。