と、ちょっと心細くなったところでN氏がやっと引き返して
来た。「どうしましたか?」と。
だいたい、完全武装の地質専門家と、ド素人で体力だけが
取り柄の運動靴、ジーパン男では勝負にならんのであった。
それでもなんとか必死についていくと・・・・・
やあ、美しい水場が現れた!

おお沢が
どのくらい美しいか。動画でお見せしましょう。すごいのは全く
人の気配がしないこと。ゴミ一つなく、人がここに存在した形跡
すらない。まあ、登山道すらないのであたりまえか。
ここでおいしい水を飲んでいるのは鹿か熊だけだね。


さて、この中洲みたいなところで昼飯。

ここで食事
台風の翌日だったせいか、水量が多かったが、水は
素晴らしく澄んでいるうえ冷たくおいしかった!
で、食事も終わって出発だ!
あれ?N氏がそのまますたこら沢を上り始めたぞ。

おいおい
沢の中を長靴でわたり、向こう岸に行ってしまった・・・・
なんと振り返りもしない・・・彼にとっては平常運転なのか。
お、おれは運動靴なんですが・・・・


この後、もうやけくそで、運動靴で台風一過の水量のめちゃくちゃ増えた 沢を必死こいて登
りましたよ。ええ、なんどもなんども流されそうになりましたとも。ううう。久しぶりに泣きそう
でした。
※良い子はぜったいに真似してはいけません。

それ、谷底に落ちれば死にまする。お盆にお迎えでごんす。
君はいいよ、スパイク付の靴だし、荷物もたいしてないから。

崖
運動靴でジーパン、その上、撮影機材だけはデジ一眼
フルセット、双眼鏡まで持っている重装備の私は、どうしろと
いうの?これ、まったくシャレになってませんが?
恐怖で足がすくんでいると「サラサラサラ」と、どんどん足元
の砂が崩れていく。恐怖に浸っている暇などなく、先に進ま
ねばならない。これはきっと、いつか夢にも見る風景だね。
(腰が思いっきり引けているのがわかるね。
正直、ここで人生終了かも、とか思ってしまうま。)
※ 良い子はくれぐれも絶対にまねをしないこと!

泣きたい
続く