メカいじりも飽きたし、お盆休み、どっか遠くへ行きたいなぁ。
友人の地質屋N氏に電話すると、「行きましょう、行きましょう、
ちょうど行きたいところがあったんですよ!」と、なにやら
「まってました」とばかりに計画を話し始めた。
彼によると、山梨の山中に、「奥千丈林用軌道」という名の幻の廃線跡
があるんだそうな。その昔、山中で切り出した木材を運搬するのに
使われた軌道で、人力で運用されていたのだそうだ。
道なき道のその果てで、朽ち果てていく廃線。
なんでも実際に見た人は数えるほどで、一目見てみたいと・・・・
そう、N氏は「超」が3つつくくらいの、ウルトラ鉄ちゃんだったのだ。
(俺のような門外漢にはまったく理解できないのだが。)

「けど、おれ、君みたいな鉄道ヲタではないし・・・・生物とかいる
のなら別だけど・・・・」
「いるいる、珍しい生き物もたくさんいますって!ぜひ、行きましょう!」

なんかのせられている感じがしないでもないが、どうせ時間のあること
だし、いってみるか・・・・

けど、甲府か、首都高使うの嫌だなぁ。中央道も嫌いだし。そうか、
彼の車で・・・

「では乗り心地から、君の車ね。」と先に言われてしまった。ううううう。

さて、土曜日はゆっくり出発。お昼は、かの有名な「談合坂サービスエリア」で。
ここは本当に大きなSAだ。常磐高速ではこんなの見たことないぞ。

談合坂サービスエリア
で、スタミナランチ。意外においしかった。

スタミナランチ
さて、すったもんだするうちに、夕刻、なんとか目的の
ビジネスホテルに到着。

ホテル
一泊夕食抜き、朝食付きで一人一部屋で5,500円。
これが高いのか安いのかよくわからん。何時もの
一人旅の時は、温泉宿で夕食付だからね。
まあ、今回は明日からの「山中探検」がメインで
あるので、寝られればいいのだ。
さすがに、二人部屋で男同士だとむさくるしいので
別部屋。これが窓からの甲府市内一望。

ホテル窓より甲府一望
で、ここから別行動。

僕はずっと運転してきて疲れていたのだが、ホテルを
でて市内散策。初めて来たところはどんなに疲れていても
絶対に「探索」に出かけてることにしている。すると
だいたい、びっくりすることや、面白いことがあるものなのだ。
夕刻の甲府市内。どう?なんか感じない?
そう、空が広い。つまり電信柱がないのだ。ここは意外に
新しく作り直した町並みだね。面白い事一つ目だね。

市内観光
けど、こんな昔風のクリーニング屋さんもある。

クリーニング屋
ちょっと奥まると、まるで成金趣味を絵にかいたような
金ぴかな豪邸も。屋根まで金色ですぜ。

金ぴか瓦の屋根
で、ふりむくと甲府の町に虹!面白い事二つ目だ。

虹
さて、よる8時に待ち合わせて外食。ついでにビールも。
ホテルの近くに「かつ屋」があった!

かつ屋の夕食
で、今日は深夜0時前に就寝という、自分の平日の
生活からは思いもよらない早寝をしたぞ。
おお、その前に、僕の部屋から見た甲府の夜景。

甲府夜景
で、翌朝、本格的な「廃線跡探査」の活動が始まったので
あった!
まず、スーパーに食料を買い出しに行って、即入山。
途中見た、下界の風景。

山中よりの下界
標高は1000メートルをはるかに超えていてかなり肌寒い。
おお、車をみると、ナナフシの幼生(子供)がへばりついている。

ナナフシ(幼生)
で、車を止めて、いよいよ本当に山に分け入るぞ。

車を止めていよいよ出発
しかし、びっくりしたのは、彼の格好。彼は地質調査の
エキスパートなのだが、これはもう、登山の格好どころではない。
ヘルメットをかぶって、膝まであるスパイク付の長靴を
はいているぞ。完全武装の「地質調査隊」である。

いっぽう私はと言えば・・・・ジーパンに運動靴なのであった。

彼はそそくさと、山間に入っていった!

いよいよ山中に
こんなだよ。こんな登山道どころか「けもの道」もないところ
に運動靴にジーパンで入るんだよ。この後は、(少なくとも私に
とっては)凄まじい難行苦行であったのだった。

道なき道を

続く
※良い子はけっして真似をしないで下さい。