あれ?メインパソコンの電源ボタンをいくら押しても
パソコンが立ち上がらない!これはまずい!
メインパソコンにはプリントとか、プリントの解答とか
教務上、大変に重要なものばかりはいっている。
その上、今は夏期講習中!や・ば・い!

夏期講習の授業が始まった瞬間である。
私は、「やばいやばいやばいやばいやばい」と念仏のように
唱え始めた。生徒が集まってくる。
「やばいやばいやばいやばい」といいつつ、近くにあった
教材を矢継ぎ早に生徒に渡し、「とりあえず、これをやって!」
とごまかす。これでなんとか、午前中は乗り切った。
さて、午後の授業が始まるまで3時間である。

電源ボタンが入らないのは
①電源ユニット関連。
②マザーボード関連。
③ケースのスイッチ。

という3つのパターンが考えられる。

このパソコンは私が自作したものだ。電源ユニットは極めて
高級なものが取り付けられている。たぶん、一般品より、故障率
は相当低いはず。で①は却下。
②のマザーボードの故障ともなんとなく思えないんだよなぁ。
とりあえず、前面パネルをはずす。

前面パネル取り外し
タクトスイッチ部分をむき出しにする。

タクトスイッチ
ここをプラスチック下敷きのとがった切れ端で何度もつつく。

押してみる
すると、なん十回に一回くらいの割合で、電源が入る!
たぶん、このスイッチが劣化している。
さて、部品の入手が面倒だ。秋葉原まで行っている時間は
ない。
こういう本当に困った時にはお墓詣りをすることにしている。
というわけで、雨ざらしになったパソコンの墓場。
私が自作してきた数々のパソコンたちである。

パソコンの墓場


「みなのもの!再び、わが元に集いし時が来た!いざ共に
戦わん!」

と、調子のいいことを言って調達してきたスイッチ部品。

スイッチ部品摘出
パソコン内部はかなり込み入っていて、マザーボードを
取り外さねばなるまい。いや、しかしそんな時間はない。

で、ピンセットで配線をかます。我ながら女の人に対して「以外」は
素晴らしく器用である。


で、完成。スイッチ部分だけ本体からでていて、格好は悪いが
実用上は十分である。スイッチは小気味よく反応している。
まあ、ころあいを見計らって、見ばえもよくしてやるか。
今回はこれでめでたしめでたし。

移植成功