首都圏で大量の雹(ひょう)が降った!
さて、関東で局所的に雹(ひょう)が大量に降った。
これだけ、大量の雹が降る、というのは極めて稀で、
理科の塾としてはこの珍しい現象の説明をせねば
なるまい。
これだけ、大量の雹が降る、というのは極めて稀で、
理科の塾としてはこの珍しい現象の説明をせねば
なるまい。
まず、霰(あられ)と、どうちがうのか。これは、大きさ。
霰(あられ)が5mm以下の氷の塊を指すのに対し、
雹(ひょう)はそれより大きなものを指す。今までの世界
最大記録はなんとカボチャ大で埼玉の熊谷に降ったもの
だそうです。そんなのに直撃されたらとんでもないことになりますね。
霰(あられ)が5mm以下の氷の塊を指すのに対し、
雹(ひょう)はそれより大きなものを指す。今までの世界
最大記録はなんとカボチャ大で埼玉の熊谷に降ったもの
だそうです。そんなのに直撃されたらとんでもないことになりますね。
さて、その雹、どうしてできるのでしょうか?
地表が比較的暖かい時で、上空に強い寒気が入ってくると、
かなり不安定な状況になります。本来、暖かい空気は軽く、
冷たい空気は重いので、真逆の状態になるわけですから
不安定になるのは当たり前といえば当たり前ですね。
具体的にどうなるか、というと、冷たい重い空気は下に下が
り始めます。すると、上空は空気が少なくなって気圧が下が
ります。ここに、下層にあった暖かい空気がどっと上昇して
入ってくることになるのです。もともと軽いしね。
ここで極めて急激な上昇気流の発生するわけです。
この時、もし、下層の上昇気流が湿っていて大量の水分
を含んでいたら・・・・・上昇による急激な温度の低下により、
(気圧低下による温度降下や、寒気による温度降下)で
暖かい空気の中の水蒸気は一瞬で氷になります。
この時できた小さな氷は、上昇気流にのってどんどん成長
して大きくなっていきます。上に行けばいくほど温度は低く
なりますから、空気中の水分が出てきてしまうからですね。
これは、冷たい水を入れたコップに水滴がつくのとおんなじです。
ある程度重くなったり、また上昇気流が弱まると氷は落下
をはじめます。けれど、大気が不安定なときは、上昇気流
は何度も何度も強さを変えて発生します。するとまた落下
していた氷が上昇気流に乗って成長を続けることになります。
(個人的には、「竜巻」が横に寝たような、まさしくドラム式
洗濯機の中のような状態になっているような気がします。
これだと、上がったり下がったりが起きやすい。)
ですから、雹を割ってみると幾重にも層ができていることが多く、
何度も上昇・下降を繰り返していることがわかります。
(写真はウィキペディア)
24日の天気図を見てみましょう。まさしく、関東地方の
上空には寒気と湿った空気が入り込んでいるのがわかります。
かなり不安定な状況になります。本来、暖かい空気は軽く、
冷たい空気は重いので、真逆の状態になるわけですから
不安定になるのは当たり前といえば当たり前ですね。
具体的にどうなるか、というと、冷たい重い空気は下に下が
り始めます。すると、上空は空気が少なくなって気圧が下が
ります。ここに、下層にあった暖かい空気がどっと上昇して
入ってくることになるのです。もともと軽いしね。
ここで極めて急激な上昇気流の発生するわけです。
この時、もし、下層の上昇気流が湿っていて大量の水分
を含んでいたら・・・・・上昇による急激な温度の低下により、
(気圧低下による温度降下や、寒気による温度降下)で
暖かい空気の中の水蒸気は一瞬で氷になります。
この時できた小さな氷は、上昇気流にのってどんどん成長
して大きくなっていきます。上に行けばいくほど温度は低く
なりますから、空気中の水分が出てきてしまうからですね。
これは、冷たい水を入れたコップに水滴がつくのとおんなじです。
ある程度重くなったり、また上昇気流が弱まると氷は落下
をはじめます。けれど、大気が不安定なときは、上昇気流
は何度も何度も強さを変えて発生します。するとまた落下
していた氷が上昇気流に乗って成長を続けることになります。
(個人的には、「竜巻」が横に寝たような、まさしくドラム式
洗濯機の中のような状態になっているような気がします。
これだと、上がったり下がったりが起きやすい。)
ですから、雹を割ってみると幾重にも層ができていることが多く、
何度も上昇・下降を繰り返していることがわかります。
(写真はウィキペディア)
24日の天気図を見てみましょう。まさしく、関東地方の
上空には寒気と湿った空気が入り込んでいるのがわかります。
最近、大気の不安定な状況がよく起こるような気がします。
それも昔よりはるかに度外れた「不安定さ」で。
竜巻なんてまさにそれ。これはやはり温暖化の影響かも
しれませんね。