さて巨大キノコ群がる怪しげな森を抜け、また印旛沼に戻る。ただ、
サイクリングロードだと面白く無いので、一本外れた田んぼの中の
舗装道をひた走る。おお、まさに稲作国家日本の原風景。
青々田んぼ

しばらく走ると、道端に車に轢かれた蛇の死骸が・・・・・
ヤマカガシ裏
さすがの私もこれではナニヘビかわからないので、
念仏を唱えながらひっくり返す。
ヤマカガシ表 
このカラフルな顔つきはヤマカガシだな。
相当長い間、人畜無害、無毒なおとなしいヘビとされて
きたが、実は毒蛇。奥歯のところから毒を出すので
あんまり噛まれた人が居なかったからだろう。おとなしいし。
実はこの毒、マムシの3倍、ハブの10倍も毒性を持つ。
いつもおとなしい者は、いざとなると怖いのだよ。
さて、またひた走ると、また道の真中を石が蠢いて・・・・・
またクサガメの子ども
おお、またクサガメだ。クサガメの子どもだ。
いったい今日はどうしたというのだ。結局クサガメを
3匹も見た。あれほど、凶暴なミドリガメに駆逐されて
姿を見せなかった日本古来の亀なのに。考えられる
ことは、
①ミドリガメに天敵(病気を含む)が現れ数を減らしている。
②クサガメがパワーアップし、ミドリガメに対抗できる
スーパークサガメに進化した。
どちらにせよ
「この夏、クサガメの逆襲がはじまる。」
という映画が上映される日も近い。

さて、そろそろ腹も減ったぞ。
印旛沼は2つある。北印旛沼と西印旛沼だ。そしてこの2つは
細い水路「印旛捷水路」でつながっている。
この近くに知る人ぞ知る鈴やといううどん屋があるのだ。
特別にうまい、というわけではないが昔のうどんの味がけっこう
はまる。とりあえず、今日は肉つけうどんです。
うどん屋の肉うどん
さて腹も膨れて「印旛捷水路」に入る。
なんかカヌー大会やっているぞ。こんな狭い水路で大変
だなぁ。
捷水路でカヌー大会
この水路もいいなぁ。
また捷水路に戻る 
で水路のわきを走っていると・・・・・
今度は道の真中をなにやら長~いヒモが・・・・・
よく見ると大きなアオダイショウであった。
アオダイショウ1 
ココらへんにいるヘビはヤマカガシかアオダイショウか
シマヘビか、滅多に居ないがマムシです。(この前
渡良川の土手で「マムシ注意」の看板がありました。)
シマヘビは赤い目、アオダイショウはノーマルな目で区別が
つく。シマヘビといえども、シマがはっきりしないシマヘビも
いるので、目は重要な判別方法となる。
ほら、こいつはつぶらな瞳のアオダイショウ。
古来、アオダイショウは茅葺屋根の日本家屋によく住み着き
害獣であるネズミなども食べてくれていたから家の守り神と
して大切にされてきた。他のヘビと違い、ひじょうに
おとなしいしその性質も一役買っていたのだろう。
アオダイショウ2
ああ、草むらに逃げていく。しかし、なんて大きくて美しい
アオダイショウなのだろう。尾っぽの先まで2m近いと思う。
名残惜しすぎて、まだ草むらからちょこっと出ている尻尾をつまんで
引っ張ってしまった。「ポラリスの守り神になってください。」
とお持ち帰りしようとも思ったがやっぱりこいつはここがに
いるのが一番幸せだろう、と放してやった。また今度会おうな!
(アオダイショウは20年くらい生きます。)
アオダイショウ3
続く