今日はしし座流星群の極大。ただ・・・・なんというのか・・・・・
2001年の大出現を見てしまった身としては、その後の流星群はまったくぱっとしない。
見てもずぇんぜん面白くないのだ。
それまでは高校時代から流星群の日は山にこもり、観測をしていたりしたのだが、
2001年のしし座流星群はまったく度外れていた。私は高校時代の同窓と栃木まで
観測にでかけたのだが、そう、本当に五月雨のように流れ星が落ちてくるのだ。
天文屋は一生の間に絶対に見ておきたいものが4つあると言われている。
「皆既日食」「大彗星」「オーロラ」 そして、もし、超絶的に運がよければ「流星雨」
この時、すでに「皆既日食」「大彗星」「オーロラ」の3つは見ていた。
ただ、「流星雨」はこの3つとはまったく出現確率が違う。60~70年に一回。それも
世界のどこか1ヶ所のみで。もちろん天気は晴れていなければならない。こんなの
宝くじで1億当たるより遥に難しい。
だが、ひとりの天才天文学者がこの流れを変えた。アッシャー博士その人である。
この大流星雨出現直前、博士は流星出現の予想システムを作り上げたのだ。そして
博士の予測は、「東アジアのごく一部で、2001年11月19日に数時間にわたって
流れ星の雨が降る。」だった!凄い自信ですね。外れた時の事を考えると、私など
とても発表できないと思います。
東アジアのごく一部、というのはまさに日本のことである。世界中の天文ファンが日本に
詰め掛けたのは言うまでもない。そして、その日はど快晴。私は友人と栃木の山中
にでかけてその時間を迎えることになった。
はたして・・・・・
博士の予想通り、流れ星は雨のように降ってきた。もう「流星雨」以外3つの天文現象
は見ていた私と同じ状況の天文マニアは、たぶん、こう思った事に間違いない。
「ああ、もう、何時死んでもいいかも。」
これがその時撮った私の写真。
今日はあいにくの雨。本来ならしし座流星群のピークだが、大出現の予測はないし、
まあ、今日は週末ということで一杯飲んでしまいます。