例によって茨城の山間部に星見に・・・・・・
しかし、その日は、なんか変だった。とにかく忘れ物が多いのだ。
走って10分で夜星を見ながら飲むはずだったウィスキーを持ってこない
ことに気づき、いそいで自宅に戻る。その後、再び40分走った後、今度は
ガスコンロを忘れた事に気づき、再び引き返す。ああ、なんという時間ロス!
どちらも、途中でフラッシュバックのように忘れたものを思い出すのではあ
るが、まさか「若年性○○症」を発症したのではあるまいな。
で、途中、那珂川に立ち寄る。11月になったらサケの遡上が見られる川だ。
さて、橋脚のところに来て見ると・・・・案の定、例年どおり水溜りができている。
本流の川から取り残された水溜りが毎年できるのだ。そして雨が降らねば
一週間ほどで消えていく。
中を覗くと・・・・・・写真では小さくて見えないだろうが、取り残された稚魚
がわさわさと・・・・
あと一週間もしたら、みんな「チリメン雑魚」になる運命。
じゃ~ん!昨年来た時、救ってやれなかったことを教訓に、ちゃんとこんなものを
用意して来たのであった。大事なものをみんな忘れてくるのに、こういうものだけ
は忘れない。
網を入れれば、ざっくざく♪♪
こういうのはいくつになっても楽しいのう。こんなのバケツで2杯も採れた。
無事に本流の川に放したのであった。タイムオーバーで水溜りの中の稚魚の
10分の1も救えなかっただろうが、しかたない。山中には明るいうちに着きたい
のだ・・・・
さて、山中着。ここでとんでもないものを忘れてきたことに気づいた。
靴がない。ああ、那珂川でサンダルに履き替えたまま、川べりに靴を置い
てきちゃったんだ!
いよいよ「若年性○○症」の危険性か?まあ、明日、運がよければ回収していこう。
さて、そろそろ日も沈む。
今日の夕食は「モツ鍋」
う~ん、うまぁ~ 俺って料理だけは天才かも。
これが、我が愛機。自作口径46センチドブソニアン型反射望遠鏡。
高さは2メートルを超える。合体ロボのように分解組み立て式なのだ。
この望遠鏡は、私がまだ20代の時に、私のオタク力をすべて注ぎ込んで
造ったものだ。見え味だけは、そこらへんの公共天文台の望遠鏡に
決して引けはとらない。まさに頼れる相棒。
夜半過ぎから空は完全な快晴になり、星雲星団を見まくった。
小さな系外銀河などもかなり見ることができた。(※系外銀河とは、われ
われの銀河系の外にある他の銀河。各銀河の中には太陽のような恒星が
数千億ある。)
あああ、あの淡い、小さな光の繭のようなものの中に、きっと地球のような
生命に満ち溢れた星が無数にあるのだろうなぁ。もしかしたらどっかの星
から、ヒゲの生えた怪しいオヤジが望遠鏡で地球を眺めているかもしれないなぁ・・・・
久しぶりに満足満足、星、堪能いたしました。
さて、帰り、那珂川の川べりにくると・・・・・私の靴がそろえたまんまでちょこんと
置いてありました。これ車のフロントガラス越しに撮影。
まあ・・・・・これ、知らない人が見たら、「入水自○した方の忘れ形見」と思った
かもしれんなぁ。
思いっきり人騒がせだなぁ。不気味すぎて悪戯するやつもいないわけだ・・・・・
というわけで、回収。また稚魚をバケツ2杯ほどすくって帰路についたのであった。
(終了)