イギリスの大衆紙「The Sun」が今年7月に、仰天ニュースを報じた。

 

 あまりに衝撃的なものなので、少し時間が経ったが、紹介したい。

 記事によれば、イギリス・コーンウォール地方のアーサー王伝説ゆかりの渓谷で、休暇に訪れていたカナダ人家族が、土の中から幻の一角獣「ユニコーン」とおぼしき骨のようなものを発見した。

 

 なんとも珍しいものではないかと思い、持ち帰ろうとしたのだが「どうせ税関は通過できないだろう」と考え、なんとこの骨を地元のパブで、数杯のビール代と交換。

 

 頭蓋骨は現在もなお、そのパブに置かれたままだというのである。

 ユニコーンとは、ギリシャ神話などに登場する、額の中央に一本の角が生えた馬の形をした伝説の生き物。

 

 ドジャース・大谷翔平が驚異的な比類なき二刀流成績を残していることで、これにたとえられているのは、野球ファンなら知っているだろう。

 

 この骨が本当にユニコーンの頭蓋骨ならば、世紀の大発見ということになるのだが…。

 コトのいきさつは、以下のようなものだった。


 休暇のためコーンウォール地方を訪れていた一家。

 

 遺跡に建つティンタジェル城を見学した後、付近のセント・ネクタン渓谷に向かうと、長女が土手から露出する突起物を発見した。

 

 樹木だと思い、父親が引き抜いてみると、それは中央に長い骨を1本持つ動物の、古い頭蓋骨だったのである。

 この地域は13世紀、ローマ人の移住地だったエリア。

 

 土の中に動物の骨が埋まっていたとしても、さほど不思議なことではない。

 

 だが、記念に持ち帰ろうと車に運ぶ娘の父親に「嫌な予感がするから、置いていった方がいい」と促したのが祖母だった。

 そこで父親はこの骨を、ボスキャッスルにある「魔術と魔法の博物館」に持ち込むことにした。

 

 同館はヨーロッパ中の呪文や、まじないに使用する人形のほか、魔術崇拝など民間魔術で用いるアイテムを展示し、歴史を教えてくれる、マニアに絶大な人気を誇る。

 ただ、頭蓋骨がなんらかの魔術用具ならまだしも、どんな動物のものなのかが判断できない。

 

 結局は「単なる奇形動物の骨ではないのか」との判断が下されたという。

 ただ、父親としては放置して帰るわけにもいかず、かといって頭蓋骨を抱えたまま税関を通過するのは煩わしい。

 

 そこで宿泊していたソールズベリーの「ストーンヘンジ・イン」という宿のパブでビールを飲んだ代金として、この頭蓋骨を置いてきたというのだ。

 この謎の一角獣の骨は、現在もこのパブで酔っ払いたちの鑑賞物となっているが、地元では「きちんと科学的に分析した方がいい」との声が上がっている。

 

 世紀の発見なのか、単なる奇形動物の骨なのか。頭蓋骨の正体を早く解明してほしいのだが。