こんにちは!江戸すずめです
神奈川在住、晩婚、子なし、
夫と二人暮らしのアラフィフOLです。
「モノより経験!」を合言葉に、
定年退職後の2拠点生活と豊かな極楽隠居を
目指して模索中のあれこれを綴っていきます!
自己紹介はこちら
桜も咲いて春ですね〜
久しぶりに読書記録です。
上野千鶴子『八ヶ岳南麓から』
こちらは、
社会学者で東大名誉教授の
上野千鶴子氏が書いた
東京&山梨の二拠点生活エッセイです
ワタシ、定年後は
長野県の松本周辺or山梨県の八ヶ岳周辺と、
自分の地元(神奈川県)との二拠点生活がしたいと
ず〜っと思っているので
うわぁ〜
これは気になる!
って思って手に取りました
読むまで全然知らなかったし、
アウトドアなイメージがなかったんだけど…
上野センセイ、
学生時代はワンダーフォーゲル部だったとかで
登山とかスキーとかお好きらしい
で、八ヶ岳南麓の別荘地に
20年以上も前に家を建てて、
都内とを行ったり来たりしていたそうです。
個人的に面白いなぁと思ったのが、
このへんのお話し。
ガーデニング派と家庭菜園派は両立しない
(22ページ)
なんでも…
菜園の景観と折々の花を楽しむガーデニングとは
相性が悪いらしいです
わかるような気もするけど、
ワタシはどっちもやりたいなぁ〜
移住者コミュニティ「猫の手クラブ」
(82ページ)
犬の散歩や最寄り駅までの送迎といったことを
お互いに助け合うのに地域通貨を発行して
依頼しやすくしたことなどは
すごくユニークな取り組みだなと思いました
とはいえ、
今はメンバーが高齢化して、
助けを提供する側よりもされる側が増えて
開店休業中らしいですが
あとね、
男がおひとりさまになると
都会の子どもたちに
引き取られる傾向があるのに対し、
女がおひとりさまになると
そのままこの地に居着く…
という指摘も興味深いなぁと。
我が家は子なしなので、
誰かに引き取られることはないけど…
自分ひとりだったら地元に帰るかもなぁ?
とか、妄想してしまいました
「おひとりさまの老後」という
ベストセラーがあるお方だけに
地域の医療•介護問題にも触れていましたね~
で、
舌鋒鋭く、戦う学者のイメージが強かった
上野センセイですが…
家に侵入してくる虫との闘いや
中古別荘市場特有の問題点などなど、
メリットもデメリットもある
自然のなかでのリアルな暮らしを
淡々と綴っていたところがとっても新鮮
特に、
ラストには民衆史の大家・色川大吉氏と
穏やかに支え合う姿もちょっぴり描かれていて、
そうか〜
「おひとりさま」の元祖もそう来るか…
と意外に思いつつも、
ふわっとやさしい気持ちになったのでした
移住や二拠点生活、自然のなかでの暮らしに
興味のある方にはおすすめの1冊です!
【おまけ】
おひとりさまの移住については、
こちらのコミックエッセイも面白いのでお気に入り
鈴木みきさんは、30代で山梨移住&古民家暮らししてますよ!
鈴木みき『中年女子、ひとりで移住してみました』