クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王。 | 江戸の杓子丸

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「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」

93分 日  1993年

監督 本郷みつる

製作 茂木仁史 太田賢司 堀内孝
原作 臼井儀人
脚本 もとひら了
音楽 荒川敏行
撮影 高橋秀子
出演 矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 真柴摩利 
    玄田哲章 小桜エツ子 増岡弘 ほか


【完全ネタバレ】


 
まつざか先生のハイグレ姿にも興奮するしんちゃん(笑)。☆☆☆☆★



〔ストーリー〕
 臼井儀人原作の人気マンガ「クレヨンしんちゃん」の初の映画化作品。

 

 チョコビで当てたNo.99のアクション仮面カードを持って、夏休みに家族と海へ出かけるしんのすけ。するとそこに“アクション仮面アトラクション・ハウス”が出現。しんのすけがカードを見せると、不思議なマシンに乗せられてしまう。

 
 たどり着いた先は異次元の世界。ここではハイグレ魔王が、アクション仮面の力を封じて悪事をはたらいているのだった・・・。





「クレヨンしんちゃん」は漫画もアニメもまともに見たことがなくて、人気作「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(2002)」くらい観てみないと、と観たらハマっちゃった。

改めて見ると、M・シュルツの「ピーナッツ」(スヌーピー)みたいに線がふにゃふにゃっと波打っていたり、単純なようでいて子供達それぞれがとても個性的で、また独特ないい絵だよなぁ。



記念すべき「クレヨンしんちゃん」初劇場版作品。

なんというか「クレヨンしんちゃん」らしい作品で、シリーズの中でも結構好き。


劇場版のストーリーテリングは毎回ほぼ一緒で、クレジット前にたいてい悪役のフリがあり、野原しんのすけ家の日常から非日常の世界へ行くことになったりドタバタがあったり、という展開になる。


この映画も例にもれずで、前半はどうって事ない野原家の日常を描く。
これがTVアニメの延長という感じの演出で1作目らしいし、安心する。

さすが映画版だけあって、しんのすけのしょーもない動き、「ぞーさん、ぞーさん」とか、も細かく描かれていて楽しい(笑)

この映画では、しんちゃんが大好きな「アクション仮面」はパラレルワールドからやってきた実在するヒーローとして描かれていて、その後のシリーズ作品を観ている時ちょっと混乱させられた。


「クレヨンしんちゃん」は何故かオカマをやたら登場させるんだな(笑)

別次元に存在する地球を侵略しているハイグレ魔王はオカマなんだけど、演じているのは野沢那智。

「ダイ・ハード(1988)」のジョン・マクレーンの吹替でも有名だけど、オカマを演じてるのが
なんとも面白かった。



シリーズにおいて、クライマックスの戦いはしょーもないバトルになる事が多いんだけど、この作品もそう。

アクション仮面は、ハイグレ魔王の本拠地にある巨大な銅像の頂点にあるスイッチをさきに押した方が勝ちという勝負をハイグレ魔王と行う(笑)

そのクライミングの際の動画がよく動いて、しょーもないけどオモロイ。
結局、引き分けになってしまい、剣を使った勝負を繰り広げる事になるんだけど。

しんちゃんはピンチになったアクション仮面を助けるんだけど、生意気でおませなしんちゃんがやっぱり子供らしく正義を、「アクション仮面」を信じ共に戦う姿に心が動かされてしまう。


また、ハイグレ魔王の部下で女性3人組のハラマキレディースは、しんちゃんを飛行艇で追い捕らえようとするもエンジンの故障で墜落してしまう。


しんちゃんは当たり前のようにその3人を助けるんだけど、子供のそういう純粋なところも描かれていた。


野原家が珍しく夕飯をTVがある居間ではなくて、キッチンで食べてる。