あんちゃん
185分 日 1982年~83年(2004年DVDリリース)
演出 高井牧人 吉野洋 雨宮望
製作 清水欣也 永野保徳
脚本 金子成人 塩田千種 柏原寛司
宮田雪 内田史子
音楽 川村栄二
出演 水谷豊 伊藤蘭 西山浩司
淡島千景 三浦洋一 寺田農
村田英雄 藤真利子 ほか
【完全ネタバレ】
〔解説〕
「あんちゃん」は日本テレビ系列で、1982年10月23日~1983年4月23日に放送されたテレビドラマ。
さびれた温泉町の新米住職とその仲間たちが繰り広げる笑いと涙の人間模様を描く物語。第1話「父死ス、兄チャン帰レ!」から第4話「お寺は、ギャルであふれた!」までを収録。
〔ストーリー〕
さびれた温泉街を舞台に、養父の急死で寺の住職となった主人公が、さまざまな人間模様の中で七転八倒しながら一人前の住職に成長していく・・・。
第1話「父死ス、兄チャン帰レ!」
全日本女子プロレスの練習模様から始まる。
女子プロレス大人気の時なのかな。
ミミ萩原、ジャガー横田、ライオネス飛鳥などの面々が登場する。
一徹(水谷)はマネージャー兼トレーナーであったが、安楽寺住職の父親が亡くなり跡を継ぐよう母親、頼子(淡島)に説得される。
このあんちゃん(一徹)は実は養子で、実子である妹の徳子(伊藤)が婿を取るか、弟の文太(西山)に権利があるはずだ、と話す。
懐かしい故郷、宇佐木(うさぎ)温泉町や幼なじみと触れるうちに、また養父への恩もありあんちゃんは住職となり跡目を継ぐと決心する。
オープニングクレジットはなくタイトルのみ。
宇佐木という温泉町が舞台で「宇佐木温泉音頭」なるものが町に流れている(笑)
あんちゃんの父親に世話になったという森山(村田)は“うさぎまんじゅう”を売っている和菓子屋さん。
このうさぎまんじゅうがかわいい。
あんちゃんの妹役に伊藤蘭。
妹役でしっくりくるけれど、ドラマが終わるのは1983年の4月。
同じ年11月に始まる「事件記者チャボ!(~1984)」では、新聞記者の先輩役。
違和感は全然なかった。
変わるものだなぁ。
女優は恐し。
劇中、登場シーンの半分は着物。
いい(笑)
第2話「やさしすぎる!モテすぎる!」
いよいよ住職としての生活が始まるが、あんちゃんはそのやさしさからいろいろ背負い込むことになる。
以前、あんちゃんと同じように東京にいた静(藤真利子)から相談を受けているところを密会だと勘違いされたり、元女子プロレスラーがやって来て安楽寺で世話をすることになったりと故郷へ戻ってきてそうそう噂の種になる。
あんちゃんは檀家のおばあちゃんにも振り回されることに。
話相手がいなくさみしいなか、あんちゃんのやさしさについ甘えてしまうのだった。
このおばあちゃんに初井言栄 (はつい ことえ)。
「天空の城ラピュタ(1986)」のドーラ役だった人で、1990年に亡くなっている。
「事件記者チャボ!」でも全く同じような役で出演していた。
徳子役蘭さんの冒頭のネクタイ姿や和服姿がホントに婉麗(笑)
第3話「ふるさとは、ほとんぼビョーキ!」
町の有力者、小寺丑寅があんちゃんに接近してくる。
ある土地を買収し町おこしのためにストリップ劇場などを作る計画を実行したい。
そのために住職のあんちゃんの後ろ盾がぜひ欲しいのだった。
が、その土地とはあんちゃんたちがよく遊んだ思い出の公園だった・・・。
あんちゃんの先輩、林田 元(寺田)は小寺の娘婿で仲間たちとは距離がある微妙な立場。
あんちゃんに「小寺には気をつけろ」と忠告する。
第4話「お寺は、ギャルであふれた!」
あんちゃんの弟、文太が内緒で東京へ遊びに行く。そして、一人の女の子を連れて帰ってきてしまう。
あんちゃんは文太を思って、彼女を安楽寺に置いてやる。
また、幼なじみで旅館“山水楼”の専務、一郎(岡本富士太)からはダブルブッキングで部屋が足りず、20人の女学生を寺に泊めて欲しいと泣きつかれるのだった。
文太が連れてきた女の子は極道の大親分の孫娘とわかるが、あんちゃんはその親分に呼びだされることに・・・。
正直、今のところちょっちキビしいなぁ・・・。
でも「チャボ」は次第に面白くなったから、最後まで観るか。
ゲスト出演に松田優作の名もあるし。
地方出身で人に対し誠実でやさしいにいちゃんという役柄は「熱中時代(1978~1979年)」や「チャボ」と変わらない。
当たり役なんだな。
水谷豊さんといえば「熱中時代」で、自分にとってそれ以前のチンピラ役とかは想像つかない。
しかし、別に水谷さんのファンでもないのに何でこんな続けて観てるんだろ(笑)
「相棒(2000年~)」は観たことないし。
「熱中時代」を観たかったんだけど、貸し出し中で「チャボ」をさきに観ることになったんだよな、たしか。