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松竹創業130周年
三月大歌舞伎
通し狂言
仮名手本忠臣蔵
そう!
松竹さんの周年大作3本の内の1本目
仮名手本忠臣蔵ですよ!
そんな理由で、周年公演の仮名手本忠臣蔵、家族揃っての観劇です✨
今月4日からスタートしていますよー
嬉しくって 早めすぎる到着で
😅
え? 4日初日 ではいつもの初日の垂れ幕画像は?
今月は訳あって、初日は出向いておりません😌
して そのワケとは!
まず今月は先ほどから申しております通り、周年大作。通し狂言のその殆どをお昼・夜の部を通して 本当に通し狂言でして、ご出演者さま方々が 昼・夜の部共にダブルキャストなのです✨✨✨
それと初日に出向かなかった理由と関係あるの?
💁🏻♀️あります💁🏻♀️
一力茶屋の 大星由良之助はどうしても松嶋屋・片岡仁左衛門さんから見たいので、その組み合わせでの初日が5日。
もちろん通しでスタート。
そしてモチロン、ダブルキャストの松嶋屋・片岡愛之助さんの同役も愉しみにしております。
猫… 最近、急激に老いが押し寄せてきましてね、通し見が、少しばかり身体に堪える様になりまして…
観劇日の前後日は1日何もせず。
前日の4日は温めのお湯に浸かりダラダラ…
後日の6日も温めのお湯に浸かりダラダラ🤭しっかり休みました。
今回の公演で1つだけ残念なのが、高麗屋・松本幸四郎さんがご出演予定でしたの身体メンテナンス?検査?の為、1ヶ月の休演を余儀なくされてしまったこと。
舞台人って公演期間中は(全く食べない方がベストコンディションの方、不眠慣れしでのハイテンション維持なさっていらっしゃる方等、様々な環境でお舞台にベストなコンディションで挑まれてます)まともな生活リズムではないので、その様な状態では正しいデータが得られないでしょうし、ご静養も必須かと思います。
幸四郎さんももう何ヶ月も連月ご出演で、中には自作プロデュースも多々有りました。
お芝居創作もお好きな方なだけに、常に模索なされていらっしゃる事でしょう。 お好きとは言え、作品として世に出せる状態にするには、試行錯誤もろもろ検証、骨の折れる事と思われます。
正しい検査結果から良好というお知らせを期待しますが、これまでの酷使なされた御身をおもいますと、ケアの必要な箇所があっても不思議ではありませんので、その際にはシッカリとケアを受けて頂きたいです🙏🏻
そうそう、猫が四十の頃、出先の建物に近日に改修する旨が記されてました。
建物も店内も美しく整えられてはいましたが─── たまに、何かが匂う建物ってありませんか?
どうやら水回りが詰まっているかの様な… で、猫は当時も思いました…
猫の身体も建物に変換すると、この建物の様に日々の手入れはしていても、よく見ればアチラコチラが傷み、血の流れも悪くなっていたりするのでしょうね…と。
猫はアラ還。 幸四郎さんはアラフィフどちら様も四十も半ばを越えましたら、定期検診を気にしましょう。
50を迎えましたら、精密検査を受けましょう。 と申している猫は健康そのものと、たかをくくるだけ括ってしまってまして、いいわけ程度の健康診断しか受けておりません。 そろそろ、シッカリとドックでも。 あ、そうそう、猫は来月、鼻腔の手術が控えてます。 同手術を受けた知人の体験談では…手術後の麻酔から覚めた後、お鼻が50倍にも腫れ上がった感覚な程に痛かった😅 そうな…
お鼻が痛いといえば、夫はアメフトで鼻骨骨折を経験。 笑いながらお鼻が6倍に腫れたと──── このお“はな”しを聴いたのは、松嶋屋・片岡愛之助さんが
お稽古中に舞台装置と接触のため鼻骨骨折。已む無く休演との報道でその会話となりました。
お鼻って 何倍にも腫れ上がる、何十倍にも腫れ上がった感覚になる程に痛いらしいというのは分かりました…冷や汗💦脂汗💦ものですが、来月トライします🤣
さてさて、お鼻を骨折した愛之助さんですが、先月でしたかしら🤔、今月の“仮名手本忠臣蔵”上演につき、仁左衛門さん・音羽屋・尾上松緑さん等と泉岳寺へお詣りにお越しの際、舞台お化粧のない状態でも美しい状態でしたので一先ず安心致しました。 お痛みが止んでいるといいですね🙂 今月、何事もなかった様にお舞台を勤め、ご活躍なさってますよ✨✨✨ 良かったですねえ🤗
え、“おはな” しが ちがう?
今月の歌舞伎座の お“はな” し へもどります😉
松竹さん130周年公演ですので、オールスターも オールスター
昼夜ダブルキャストでもスターが余ってしまう程。
名優揃いの理由は、周年だけの理由ではなく、まーなんてったってお建て替えとの事で国立劇場を閉められ、お休みのままですからねぇ… (お国は何をしてる? ←ここは 猫の鈴で!)名優が出揃う✨ 出揃う✨
皆様、忠臣蔵 浅野内匠頭と吉良上野介の松の廊下での斬りつけ事件 赤穂浪士の仇討ちはご存知の体でこの記事は進ませていただきます🙇🏻♀️
そして、その事件を歌舞伎上演するにあたり、幕府からの上演禁止令を免れる為に、 登場人物の役名や、地名を変えていることも大前提でご紹介をいたします🙇🏻♀️
そうは言われても、目視出来ないブログでのご案内、役名が変えられてしまっていては、誰が誰なのだか、ちんぷんかんぷんになってしまいますよね😅
大石内蔵助は
大星由良之助 ( おおぼし ゆらのすけ )
浅野内匠頭は
塩冶判官 ( えんや はんがん )
吉良上野介
高師直 ( こうの もろのう )
それでは
お昼の部
大序〜四段目
ざっくりですがご案内いたします
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忠臣蔵 事の始まりですね。
諸説ありますが、ざっくり申しますと、高師直が 赤穂の御領主 塩冶判官を意味嫌い今で言う 赤穂組は無視 的なパワハラがあり、それに耐え兼ねた 領主の塩冶判官が ブチ切れ 城内 松の間で高師直を斬りつけました。 城内で刀を抜くのは御法度も御法度 皆様ご存知の刃傷沙汰でございます。
画像 上 Bプロより 左から
桃井若狭之助 音羽屋・尾上右近さん
塩冶判官 音羽屋・尾上菊之助さん
高師直 成駒屋・中村芝翫さん
画像 下 Aプロより 中央
塩冶判官 中村・中村勘九郎さん
塩冶判官即座に取り押さえられ、◯◯宅へ移送され、幕府の沙汰が出るのを待つことになります。
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── お休憩 ──
お食事の時間でございます✨✨✨
初日翌日でありましても、Bプログラムの配役では初日でもあるせいなのか、お食事処もより賑わっていました😌
お昼は毎度の海鮮重
そろそろお席に戻りましょう
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四段目 扇ケ谷塩冶判官切腹の場
此度の沙汰は 赤穂側塩冶判官が一方的に斬りつけたとの事で、
高師直にはお咎めがなく───
塩冶判官には 即日切腹 を言い渡され、塩冶判官切腹の場へと続きます。
この沙汰は赤穂家臣が江戸から早馬をたて赤穂で城主の留守を預かる家老 大星由良之助へと伝えられます。
当時は江戸から1週間かかる距離を早馬リレーで僅か4日。 一方、江戸では切腹が決まり、由良之助の到着を待つばかりの塩冶判官 切腹は覚悟 支度も整った中 由良之助の到着を待たずして… 躊躇
“由良之助はまだか” と
これ以上待つには、切腹の覚悟が出来ぬ者となっては名折れも、名折れ 由良之助を待つのは諦め事に取り掛かろうとしたその時!
Aプロより 左から
大星由良之助 松嶋屋・片岡仁左衛門さん
塩冶判官 中村屋・中村勘九郎さん
現れます。 待ってましたぁ!
塩冶判官家臣 家老職
大星由良之助
そうして、由良之助は主君の無念と
切腹に用いられた九寸五分の小刀を受けとるのでありました。
仁左衛門さんのお耳打ちなさるお姿…
お顔とお手の距離と角度と この加減、たまりませんねぇ…✨✨✨✨✨✨
役者───
お舞台をお勤めなさる方々には または テレビドラマにお出になられる方々には、
お舞台上 どの様に映るか、テレビドラマサイズではどの様に映るか、もう少しお勉強なさると良いのになぁ… と思う方々が多過ぎますねぇ…
猫は上手に出来ないから、その道を自ら降りてますので、その道を歩まれる方々にはプロフェッショナルである技と姿勢を魅せて頂きたいものです😌
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この事件そのものは、パワハラによる斬りつけ、切腹、仇討ちと、
お侍さんの世界、血なまぐさい事の連続ですが、
仮名手本忠臣蔵、作品のオモシロさは
なんてったて、その後から仇討ちに至るまでの浪士達を描いた スピンオフドラマの充実しているところかと思われます。
事件を史実的に伝えるのではなく、其々に命があって、生活がある。
猫も、たとえ誰かの人生の脇役、サポーター、脇役であっても、猫の猫の人生の主役だと自覚してから日々がより愉しくなりました🤗 ←けっこうな 子供の頃でしたから、変ですよね🤗
次の幕は 史実によるメインキャスト大星由良之助、塩冶判官、高師直ではなく、彼等以外、スピンオフ 赤穂浪士の達のドラマがそこに描かれていきます。
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── お休憩 ──
時が前後して申し訳ありませんが、此度の公演のお昼の部は 通常より早めの開場で、約10分程早く始まります。
お人形による口上がありまして、お人形さんが、ご配役を告げます😌
初日の翌日のせいか、早めの開場をご存知ない方の方が多く、恐らくですが、この日、この時に居合わせた方々の大半は───
劇場に早く着いたつもりが、開場している事に不思議な違和感があったのでしょうか、チケットの記載時間とスマホ時計とを見比べていたり、いつもより 早いのねぇ、とお連れ様と キョロキョロしながらご入場なさる方々が チラホラでした。
そんな理由で、2階のロビー
展示物がじーっくり 見れました😌
2階ロビー、まだご案内しておりませんでしたね😌
猫の大好物
はい、コチラが展示されておりました!
松竹大谷図書館所蔵資料
組上燈籠絵 大正二年(1912年)
“忠臣蔵討入組上五枚続” 完成形
猫は模型、ミニチュア、ジオラマ、そういった物が大好き
どうしましょ… 忠臣蔵 討ち入りの場面 大好物が 大好物な形で再現されています✨✨✨✨
浪士一体は手のひらサイズより小ぶり
猫はケースにへばりつきたいくらい、かぶりついて観れました。
お次の方がいらしたので、その場を離れました。
他にも展示物はございますが、一先ずこれにて。
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浄瑠璃 道行旅路の花聟
スピンオフ───
早野勘平は 腰元のおかると恋仲にありました。
御領主の塩冶判官がこの様な窮地に置かれていという知らせが届いた頃、二人は人目を憚り逢引にふけお家の大事に居合わせなかった事から、おかるの実家へと落ち伸びる様を舞踊で示された一幕でございます。
Aプロより左から
おかる 中村屋・中村七之助さん
勘平 萬屋・中村隼人さん
舞台上のセットは明るく、物語の時節柄 桜に菜の花畑が眩しい程に施されてますが、時刻は夜中です
おかるは 大好きな勘平さんと、これからずっと一緒にいられると浮かれ、
一方、勘平は自身の軽率さから招いた現状に後悔をしているのか、浮かない様子。 歯車が狂い出した勘平と… 夫婦になれると喜ぶ心情は対照的な二人が夜道をゆくのです。
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お昼の部はこれにて
いつものところへお茶に出向き
ひと息ついてから後半へ出直します😌
幕間 短時間の際は
迷わず
寿月堂さんの
抹茶のモンブランと紅の実の珈琲
ご馳走様でした😌
※ゴロッと栗が入っていて美味しいです
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五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平切腹の場
夜の部、五段目から始まりました。
闇夜に⚡️ゴロゴロと雷鳴が響き渡っています。
この雷鳴、歌舞伎では太鼓で表現され風雨をも目に浮かぶ音(ね)は実に巧みです。 お太鼓と判ってはいても、録音した雷鳴よりリアルに聞こえる…耳に馴染む、自然な響き。
こういった演出も気の遠くなるほどのはるか未来へと伝えて欲しいです。
五段目は誰のドラマでしょうか…
そもそもが、お家の大事に腰元おかるとイチャイチャ🩷していて立ち会えなかった不届き者が早野勘平😅
お昼の部 の終わり 浄瑠璃 “道行”で落ち延びた彼です。
落ち延びたその先でも 狂った歯車は負の連鎖を巻き起こし、その負の連鎖はどうにも、こうにも、誰にも止められない流れ。
五段目では その負の連鎖が絡みに絡んだ早野勘平のドラマでございます。
イキナリ 本筋から外れ、余談です🤭
なぜって? まぁ まぁ
昭和を二十年分割した中の中期くらいまでの生まれ方々でしたら
歌舞伎をご覧になられなくても、何となくお耳にしたことのある、 歌舞伎発祥の有名な言い回とも知らずに お耳にはなさった事のあろう名台詞 『絶景かな、絶景かな』『知らざぁ言って訊かせやしょう』『別れろ切れろは芸者の時に言う言葉』 などなど… 絶景…以外は、何時に使うのか分からないけれどご存知の方もいらっしゃるかも 思われます。
落語でも 用いられたりもしますので…
この五段目には 先に挙げた程の名台詞ではないのですが、歌舞伎ファンのなかで有名(?)お馴染みの あるセリフがございます。
事の次第が巧みに入り組み、因果なストーリーと、演出法も記したのですが、
長過ぎて公開にたどり着けないので誠に残念ですが割愛します😰
よーく よーく 出来てるのですよー
五段目からは “仮名手本忠臣蔵 五段目 ” といった具合に物語をご検索🔍️ください🙇🏻♀️
独特の言い回しのセリフの箇所はご案内しますね🤗
お年寄り男性 おかるの実父・与市兵衛が 雨に降られ、稲掛けの下へ雨宿にやって来ます。
雨宿りをしながら、大金を確認し、その大金をご用意下さった方々へ感謝をしています。 その大金とは───
是非とも検索なさって下さいね🤗
そこへ 赤穂の仇討ちとは直接的に関係ないけれど、この仮名手本忠臣蔵で登場する有名なチンピラ “定九郎” が 与市兵衛に忍び寄り、刺し殺し 与市兵衛の得た大金を奪い取ります。 そうして 与市兵衛の縞の財布に手を入れ手探りで…もともと暗闇ですから手探りで充分なのでしょう。 手探りお金を数え…数え終わったのか、
言った その一言は
押殺したような しぶり声で
『五十両』【ごぉじゅゅうりょょぉ】
猫は歌舞伎好きな方々とのお席、お支払いの場で、まま 使わせていただいております🙆🏻♀️「ごぉじゅゅうりょょぉ」
おそらく、歌舞伎ファンなら 一度はやらかしている事でありましょう🤭🤭🤭
宝塚ファンとの間柄では 颯爽と現れ「金貨で150ドル」を使わせていただいております🤭🤭🤭
今回、この定九郎を 若手のお二人、
Aプロ 音羽屋・尾上右近さん
Bプロ 萬屋・中村隼さん
どこか 色気のある…
“色悪” 醸し出し、ご好演でした。
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── お休憩 ──
さぁ おまちかね 今月の御膳
“忠臣蔵御膳”
お品書きが添えられてました🤗
画像右下は討入そば
画像左下には右二つ巴の紋に
型取られたご飯
右二つ巴──大石の紋ですね
近頃では “忠臣蔵” が読めない日本人も増えてきたといいつつも、まだまだ大人気の忠臣蔵、赤穂浪士人気。
猫家も家族揃っての観劇日でありましたし、劇場内もお食事処も超満員!
忠臣蔵ファン、大石内蔵助ファン、赤穂びいき、何れも様方
右二つ巴紋を目にしたのならば
食わずにおれん
“忠臣蔵御膳”
劇場が満員であってもお食事どころが、ツアー枠の方々ではないないのに、ココまで満員なのも珍しいで光景でした。
ビッシリ
日常が戻った というセリフも霞むほど、もどりましたね😌
まだまだあの4年間のダメージは内情治まってはいないでしょうけれど、
この光景から
興行に係わる全ての方々へ
よくぞ持ちこたえられ
乗り越えて下さいました
そう想うと ついつい
うるっと してしまいました。
『お母さん、ついに花粉症?』
「かもね。 さ、 いただきましょう😌」
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七段目 祇園一力茶屋の場
こちらの七段目は 度々上演されてますね。 華やかな茶屋にて
仇討ちだなんて血なまぐさい事など本当に忘れてしまったかのかの様な大星由良之助の浮かれっぷりと、高師直を討つその時を見定める鋭さ
⬆️有名なこの構図 (Aプロより)
主税から受け取った知らせを、人目をはばかり読む由良之助
隣の棟にはまさかの鏡を用いて興味本位で盗み読みする遊女おかる
縁の下には斧九太夫。
斧九太夫…実は高師直側に着いている内通者。 五段目の『ごぉぉじゅゅうりょぉ』定九郎の父でもあります。
今よりも鏡の精製技術が劣る時代にもかかわらず、隣の棟から由良之助が読んでいるお手紙を鏡に映して覗き見するという演出。 発想が面白いですね😆
この七段目、一力茶屋は 由良之助の表向きの顔と、仇討ちへの思慮深さ、
息子主税とのやり取りもありますし、おかるの 兄・寺岡平右衛門も登場しまして、兄妹やり取りもあります。
またまた余談になりますが、五段目、六段目もですけれど、 (五段目には勘平と赤穂浪士との接点もあります)一段につき、登場人物たちの絡み相関がしっかり出来ていて、そのストーリーもしっかり描かれているからこそ、なるほどと 楽しめる訳でして… 昨今のドラマは描く側の人下関係が乏しさを感じ 広がりのない小さく…詰まらなく思えてしまうのかしらねぇ…
一力茶屋、スピンオフと本道との合流地点でございますだけに、とても合点がいきまして、面白いです。
松竹130周年の仮名手本忠臣蔵より
おもてなしの心、受け取られましたか🤗
130周年にふさわしい何を催すか、何を展示するか、このお衣装にしても、お衣装さんにかけあい、お道具さんに台座や屏風のご用意いただき、皆さんでご用意くださっているのですよね〜
有難ございました✨✨✨
さぁ 残すとろ あと一場。
最終の十一段目でございます。
Aプロ、Bプロ共に 通しで拝見。
素晴らしいご共演で、誰が どこがと いう必要もなく、ベテランさん 中堅さん、若手さん
どなたにも 良さがありました。
大好きな歌舞伎役者さんがゾロリと出揃い眩しい、眩しい✨✨✨
ベテランさんには安定していても、まだまだ追い求める一生役者の魂を感じ✨✨✨これは 何方が、どう逆立ちしても敵わないベテランさんも走り続けてますから、一生追いつけない。 年輪の厚みが比にならないです。
中堅さんには精進からの実りが見え始め10年先が愉しみになり✨✨✨
若手さんには、今の内の青さも味のうち。今ならではの勢いもそう。
他のお役もこなされいく中での変化もあることでしょう。愉しみです😌✨✨✨
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十一段目
高家表門討入りの場
奥庭泉水の場
炭部屋本懐の場
引き上げの場
【高家表門討入の場】
猫のだ~いすきな山鹿流の出陣太鼓が闇夜になり響いてます。
ドン ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド
ドン ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド
浅葱幕が捌けますと そこは
浅葱幕が捌けますと そこは
高師直邸の 門前
いよいよ 始まります
大星由良之助の采配が振られ
塀には梯子がかけられ、大門は
大きな槌で叩き突き破り赤穂浪士が次々と高邸へと入って行きます。
【奥庭泉水の場】
猫のすきなチャンバラがたーくさん
人を斬るのが好きな理由ではありません。
この剣が入り乱れる中で、歌舞伎には見せ場が幾度も盛り込まれ、決まったところで、見得をして、 そうしてまた、剣を合わせ、そしてまた 決まったところで見得を斬る。 まー 気味のよい事よい事。 惚れ惚れします。 ツケ打ちさんのセンスも光る一場です。
Aプロ、Bプロ共に 役者さん其々に表現方法が少し異なっていてどちらも
素敵で面白い。 やはり
両方ご覧いただきたいです😌✨✨✨
ここからは 討ち入りのなかでも斬り込み迫力ある場面ですので A・Bプロ分けせず流れを記しますね。
いや、分けてたら長過ぎて、収拾つかなくなりました😩
近頃より いぶし銀感が増す 音羽屋・尾上松緑さんの小林は史実通りに当てはまる?かはわかりませんが、語られる姿にも似て迫力満点です😌 水牛が襲って来るような…
松也さん 池に落とされ しばしの潜水… その間も アチラ コチラで バッタバッタ その松也さん 水面に顔出し お水 ピュー
おぉ😳 この バタバタの中、見落とされそうなのに、細かさに キラリっ✨
コチラは 萬屋・中村萬太郎さん小林平八郎は、猫が観劇したなかで、過去一、鋭い気がします✨✨✨ 散りゆくその時まで美しいです✨
浪士達は尚も高師直を探します…
【炭部屋本懐の場】
この騒動の中で一際 ひっそりとした隅部屋の前。 戸が開き 俵が投げ出され
外の反応を見つつ 無反応故、 中から男が現れます。 その様子を浪士は静かに伺いこの男達に斬りかかります。
そうして炭部屋の中へ…
高師直、捕らえられ 呼子は夜空に響き伝え合います。
大星由良之助等も現れ、
塩冶判官が切腹に用いた九寸五分にて 高師直、いよいよ、その時がまいります。
塩冶判官の御位牌が用意され、その前に高師直の首が置かれ、
由良之助 この日、この時を迎えられたこと、浪士達へを労右言葉が続きます。
夜は明け 気づけば空は白んでいます。
そうして塩冶判官の菩提寺 “光明寺” へと向かいます。
【引き上げの場】
赤穂浪士一行は 花水橋を渡る当たりで服部逸郎が騎馬で花道より登場
服部逸郎… 音羽屋・尾上菊五郎さんです。
馬上の菊五郎さん
浪士一行を従える 仁左衛門さん
お舞台上でのご対面
令和 歌舞伎絵図 です✨✨✨
大きな拍手が沸き上がります✨✨✨✨
これは 産湯の頃から歌舞伎と歩んでこられ、昭和・平成・令和と歌舞伎を世に伝え送り出される レジェンド同士が向かい合わせにいらしゃる✨✨✨
もしもですが、この場を何の気なしにご覧になられらている方が存在したとします。 この場面を 何の気なしって…?😅
役者のキャリヤなども知らず という意味です…🤗 それでも 気 に圧倒されます。
猫が申すのも何ですが、このクラスの役者にしか出せない…おそらく出すおつもりもなく、醸す 歌舞伎役者精霊の領域の 華が 咲きます✨✨✨
こればかりは お役の 一つ、一つ、幾重、幾度、其々の人生を生きてこられてらした方同士の醸される空気や味わいはどれ程お上手な若手さんだとしても一朝一夕で醸せる物ではありません✨✨
では大星由良之助 愛之助さんの日の菊五郎さんとの ご対面は?
別の味わい、魅力を発します✨✨✨
由良之助を始め浪士たちの主君への忠義を貫いたその姿勢、これまでの道のりを讃え、光明寺へと向かた彼等を見送る服部──── その眼差しの先には
浪士たち。
続々と花道を渡って行きます
そして最後に
大星由良之助
誇らしく、清々しく渡っていきました✨✨✨
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✨良いものを観ました✨
全ての演者、スタッフの皆様
そしてこのブログをご覧くださった
皆様
✨有難うございました✨
歌舞伎座の猫
