ご無沙汰しております。
 皆様 お元気でお過ごしでしょうか😌
 
 猫は元気に劇場通いやらチケット探しやら、お庭いじったりやらと過ごしております😌
 
 前回の記事に “もしも”

 “スーパー歌舞伎 八犬伝を再演するならば” 
 
 “もしも”
 の、空論。 あくまで、猫の願望、要望を記したのですが😅

 どうやら、またまた その程度のことならば、わざわざ 記さないのに、
 
 その程度の事の様に、誤解を招いた様です🙆🏻‍♀️
 
 んー ごめんなさいです🤦🏻‍♀️
  猫の表現が足りないばっかりに…

  本当にすみません💦

  本当に って、…嘘のすみませんってあるのかしら🤔 ぇ、国会では当たり前ですってぇ???🤭🤭🤭  なーんだ
 そーなんだぁ…  コラコラ猫や、お口が過ぎますぞ…💦  
 
  
 
 猫は─────

 直系、血族、在籍期間が長ければ上手とは限らない事、若さを未熟と決めつけていない事 コレ等を大前提で記しています😌

 そ、猫の父は作曲家。 けれど、猫は音符も、読めなければ、 昭和女子なら誰でもピアノ世代なのに、フィギュアスケートとバレエに明け暮れ、ピアノは猫踏んじゃった以外は弾けない🤭🤭🤭
 
 よりによって、
 猫を踏んじゃうなんてねー🙆🏻‍♀️
 
 音感は良い方らしいですが… そんなの自覚ないですし〜😅
 血はかならずしもでは無い事、超〜痛感、実感、自覚してます🤭🤭🤭
 
 

 
 猫の申す 
 スーパー歌舞伎再演における
“ただ若がえらせれば良いというワケではない”
 という この一文。
 
 若者にやらせる訳にはいかないという意味ではありませんよ。 そんな ベッタベタな 直球、ワザワザ記しませんよ🤭🤭🤭 “ただ若がえらせれば良いというワケでは” ないのですから🤭
 
 現在、再演するとなれば───

 と、猫の勝手なキャスティング
 それも 叶いそうにない。
 歌舞伎をごらんになられていらっしゃる方々ならば、お分かりになられる事でしょう。
 
 では おさらい しつつ ご説明しますね。
 
 猫の勝手なキャスティングでは
 再演するのであるならば

 右團次さんに ゝ大法師(ちゅだいほうし)
 團子さんには 犬江親兵衛

 ならば再演歓迎し、観てみたい旨を記しました。
 
 
 歌舞伎をごらんになられない方々にしみれば、お二人が、現在おいくつだかも察しがつかなかったのやも知れませんね。
 

 あ、猫慣れしている方々は 飛ばしてくださいね😌
 

 スーパー歌舞伎  八犬伝 
 
 初演は 1993年 4月
 
 ゝ大法師
 三代目 市川猿之助 当時 54歳
 (後に二代目 市川猿翁さん 享年83)  
    
 
 犬江親兵衛 
 二代目 市川亀治郎 当時18歳
 (後に四代目 市川猿之助さん 現在48歳)


 初演から31年の時が流れました。
 
 当時、世間はまだまだ 戦前教育を受けいた世代の方々いらっしゃいますましたので、 今ほど寛容な時代ではありませんでした。 世間でもですよ。
 
 バブルも終え(←人々はまだ崩壊を実感していない頃でもありました。)
 
 これまでになかった 現代歌舞伎に スーパー歌舞伎という “スーパー”カタカナが 加わる事すら仰天な時代に創り上げられた作品。
  
 当時の 猿之助(猿翁)さんは バイタリティに溢れ、 血縁のない方々、主に若手役者への門下を広げ、歌舞伎役者の育成にも努められ、積極的に起用もなされました。 現在もなお、主に澤瀉屋さんでご活躍なさっていらっしゃる 21世紀歌舞伎組の方々です。

 三代目 猿之助──
 1939年生まれですから、戦前教育と敗戦は11歳ころに迎えられていらしたはずですので、日本を蘇生する意欲にも凄まじさを感じる程。
 そして戦の残酷さ、誰のための…なんのための戦だったのか、 そして何が残ったのか…  それは 逃げ惑う人々の描写にしっかりと盛り込まています。
 
 大切な事はなにか 本質的なことを問いかけてくる作品です。
 
 やられたら、やり返す… そうやって遺恨を残し続けてしまうよりも、やり返さない勇気、許す勇気、互いを尊重しあいおう。
 そういった勇気を持てない人は可哀想。 慈しみの心を持ちましょう…
 
 当時18歳の 亀治郎(後に四代目・猿之助)さんは 犬江親兵衛として、切々と訴えてました。 
 
 猫はこうも思います。 
 すっかりに平和になった日本に生まれだうまれた 亀治郎さん。
 
 ですのに、ほかの若手さんと明らかに重厚さが違いました。
 
 歴史的な背景と状況をしっかりと把握されていらっしゃいました。 
 
 おそらく、ではございますが、伯父でもある三代目・猿之助(後に猿翁)さんや、実父・市川段四郎さんから、学童疎開や、当時の都市東京の様子、戦争孤児等のお話等も、直に伺う事が出来たのではなかろうか…


 終戦後 間もない銀座。

 当時はまだ 水洗トイレではないので、銀座の四角であっても肥桶が積まれていて、GHQのヘルメットを被り、色白で目鼻立のハッキリしたカッコいい外国人が車で現れ 子供たちへガムやチョコをばら撒く。 
 鯉の餌やりの様に群がる様を、率直に面白がっていたという元米兵がいたというお話、その米兵の同僚だった方から聞いたことがあります。
 
 
 銀座と隣合わせの有楽町には靴磨きさん達… 
 猫が幼稚園へ通う頃でも 新宿の京王百貨店と小田急百貨店の間(現在モザイク通り入口辺り)に、負傷兵が義足、義手で戦争の悲惨さを訴え、慈悲を請うてましたし、有楽町の高架下には、おそらく終戦頃からの靴磨きさんがまだまだ数名いらっしゃいました。 電車内でも見かけました。
 
 そして、彼自身の感受性と、自身で培っている勉学、哲学が18歳とは思えぬ説得力で切々と “仁” を語っていました。
 
 青さも しっかりと ありました。
 
 猫のビデオライブラリー ノーカット版 “八犬伝” お見せしたいですよ。
 
  
 して、もぉーっと 平和に慣れきった日本に生まれた 團子さん 現在は20になりましたね。   
 
 高麗屋の市川染五郎さんにも強く想う事なのですが、教わり、聴き取った事から何を学ぶか… そして、その学びをどう活かすのか…
 彼等にはそのセンスがしっかりと備わって居る気がします。
 
 役者というのは、実体験をしていない事柄をも…そして生まれてもいない、生きてもいない時代を演じるわけですからね😌
 
 その時代… その時代の価値観は、今とは全く異なっていたりで…
 
 
 あぁ、最近の時代劇は時代考証無視どころか、男女の立場が入れ替わる…
 
 欲望うごめく世界… 下働き娘が ひょんな事から殿様に見初められ、寵愛を受ける羽目になり、そこでは思いもよならいイジメ、企みが待ち構え… 堪え忍びながらも次第に強くなり、飛躍していく女性のドラマも
 いまでは、のっけから、殿方にあぐらかく女性像の様な… へ? どこにストーリー性を感じろと??? では男性が見て愉しいのかしらねぇ…
 
 その時代の価値観を察したり、想像したりするのでは?
  

 まー 今の人々は 多分、受験用の点取勉強はできても学問をしているかといえば…  ねぇ… 必須ではない歴史や社会なんて、真面目に勉強なんかしない生徒の方が多いでしょう。
  
 そうでした…30年の以上昔のテレビ業界の大御所プロデューサーさんから伺ったお話。
 作品を創る送り手側すら無知だったり… と、嘆かわしいお話を耳にしたことが有ります😥 
 
 猫は幼少期頃の作品を再放送で拝し面白かった事と、その様に面白い作品を今後も期待している旨、お話をしたところ、
 そのプロデューサーさんがこう仰有るのです。
 『もう創れないんだよ😅』 『仕事にならないんだよね😅』
 (このお話は以前のブログにも記しました)
 セットの中の1つ、火鉢にしても、炭を摘む金属製のお箸のはずが、割り箸が添えられていた事をあげられ、 もう準備の段階から知らなさすぎで、教える事が多すぎてお仕事にならない───と、の事。 
 今から30年前ですら… ですからね… 
 あの頃のの若手が 話にならないと放り出されて… もう 現役引退の程のお年に成られている事でしょう。
   
 ですから、今が破茶滅茶でも致し方ないというか、ちゃんと創れないから、いっそ初めから時代考証無視した時代劇ばかり創り上げる様になったのやもしれませんね🤭🤭🤭

 
 
 スーパー歌舞伎 猿之助作品は 
 中途半端なモノを創らない
 伝える為にやっている
 伝わらなければやっている意味がない! だから 伝わる様に伝えるのだ! 
 

 強烈な熱意
 成し遂げる感が 凄まじかったです。
 
 そのバイタリティさは『ブレーキのない車』と、称される程、意欲的な方でした。
 
 立派な歌舞伎役者さん 尊敬する歌舞伎役者は多々いらっしゃいます。
 
 皆様、其々 強い 情熱をもって挑まれていらっしゃいます。  
 
 三代目猿之助さんは 強烈な骨を感じる役者さんで、 この剥き出しになる程の骨。
 
 
 もしも再演するのであれば───
 猫の要望する ゝ大法師には
 市川右團次さんと申しておりますよね。
 
 その31年前の初演時、右團次さんは 満30歳。 市川右近と名乗り、公私、三代目猿之助さんの右腕。 

 八犬伝では 若い八犬士のなかの1人 犬村大角と、ぬい(犬田小文吾の姉) 二役を演じられました。
 当時も既に群を抜いてお上手。
 右團次さん 現在は満60歳
 
 
 そしてもう一人の要望 犬江親兵衛役にと、申しております、市川團子さん現在 満18歳
 
   初演時の犬江親兵衛も 18歳、亀治郎と名乗っていた四代目・市川猿之助さんが演じられてました。
  
 

 四代目・市川猿之助さん 
 あの事件でも 『私には歌舞伎しかない』と 仰有る通り、当時も18歳とは思えぬ迸る若さにそぐわない 圧倒的な迫力を貫禄というものまで醸してました。
 
 三代目猿之助が 最も問いたかった
 戦の凄惨さ 残酷さ それを乗り越える術… このメッセージを 18歳だった亀治郎(四代目猿之助)さんは しっかりと、受け取られ、この旨、見事に演じ、訴え、伝えました。   
 
 三代目猿之助さんの セリフ言い回しのご指導、 御覧になれば 判ります。
 

 なぜ、市川團子さんを?

 
 2023年─────4月、5月
 明治座  
 
 四代目 市川猿之助 事件。
 
 
 2日ほど空け、3日目には
 幕を開けました。
 萬屋・中村 隼さん
 澤瀉屋・市川團子さんとで代役を務められました。

 市川團子さん────
 初演を知らない 市川團子さんといえば───
 
 ご両親同士すら、まだ出会う前、つまりは この世に存在していなった市川團子さん 現在満20歳

 

 
 澤瀉屋・市川猿翁さんの実子
 澤瀉屋・市川中車さんの実子
 澤瀉屋・市川團子さん 当時19歳
 
 つまりは  スーパー歌舞伎の生みの親 猿翁さんのお孫さん

 どの公演も万一の時の為に、代役は決まっています。

 とは言え───
 あの五月の明治座 
 19歳になるか、ならぬかの18歳、
 團子さんは見事に代役を果たしました。
 
 四代目猿之助から継いだであろう、セリフ回し 違えることなく勤めきりましたし、 楔を打つ様に要点を区切り、お話を分かりやすく伝える、あの猿之助調の明瞭なセリフ回しがしっかりと出来てました。  
 
 血なのか、才能なのか、努力の賜物なのか…  四代目・猿之助さんや、実父、市川中車さん等が紡いだのかは、猫の預かり知るところにはありませんが、
 
 彼が紡げる裁量がある事は明確になったと思いました。
 
 猫はやみくもに このお二人を挙げたワケではありません。
 
 クセ、特徴というのは、役者にとって、良くもあり、災いすることもあります。  芸を継げたからといって、順風満帆とは限りません。
 
 何を演っても、どれを演っても ◯◯と、知った様な口を叩かれてしまう場合もあります。  
 
 
 
 
 猫は思います。
 如何なる職業についても、そしてそれが華やか業種であっても、決して楽でははない事。
 
 今、若者達に、楽して儲けたい、楽して稼ぎたいという 不労所得を望む価値観を植え付けた大人達を軽蔑します。
 
 ハズレ親ガチャを掲げてる輩には、ならばと、人身が家系を塗り替える努力をと頑張れる思考があるのか、問いたい。
 
 ハズレ親ガチャを掲げ逃げる輩は、仮に当たり親ガチャを引き当てたとしても、身上潰すだけでしょう。
 
 
 いい若者が不労所得を望むだなんて…
 そこに待つのは生きる事の退屈さだという事、
 そして その価値観を与えた大人達へは、ご自身の職に誇りを持てない程度の事しかなさなかったのでは?と、問いたいです。

 一度しかない人生、若者さん達には、そんな世捨て人の様な価値観ではなく、人生を謳歌していただきたいです。
 情熱を注げる何か、 打ち込める何かに
 出合い 成し遂げて欲しいです。
 
 
 あ、お話、戻します。
 
 台本という活字の並んだ文章から、
 どれ程の事が汲め、想像が出来、それを表現し、伝える事ができるのか…
 
 
 猫は母方の一族に仕えて下さった方々から戦中当時の様子を聞いています。
 その方々が戦時中、戦後其々郷へ帰られたり、再び上京なさる時の東京の様子も… 
 
 短い間でしたが、舞台袖の控え場では、森繁先生からも、満州から引き上げて来られて来た時の船中のお話なども、お聞かせ頂いておりました。

 

その時の模様が 思い浮かび上がらせられる程の迫力で、伝えて下さったのが、
 
 ゝ大法師
 三代目・市川猿之助(二代目・猿翁)さん
 
 犬江親兵衛
 二代目・市川亀治郎(四代目・猿之助)さん
 
 
 そして、現在ならばと、願う配役は
 
 ゝ大法師
 初代・市川右近(三代目・市川右團次)さん
 
 犬江親兵衛
 五代目・市川團子さん
 
 なのです。
 
 スーパー歌舞伎 八犬伝が 特別な作品である事、
 
 八の玉に込められた 意味からも 平和への願いを訴えた 三代目・市川猿之助さんの作品である事
 
 時代背景と 価値観をしっかりと把握出来、再現、クドくなく要点強調表現出来る方!  “今のところ”と、添えさせて頂いていると思います。 
 
 猫の勝手な 思い入れですが、
 猫にとっては、 とっても、とっても
 大切な事なのです。
 
 風と共に去りぬの様に、長編作品でしたが、それだけ、どの登場人物も人間模様も省けず、どのシーンも大切。
 
 思えば、いずれも 戦中シーンがありますね。 “人” その “人物” が浮き彫りになるのでしょうね… 
 
 両作品、何年たっても 色褪せず───
 
 未だに 時折 観てます。
 
  
 
 猫の中で───
 新作部門の中でですが、
 
 この先々
 新作歌舞伎ファイナルファンタジーX 
 源氏物語(市川海老蔵特別公演編)も
 色褪せぬ 名作となる事でしょう。
 


 
 
 

 
 
 ✨本日もお立ち寄りくださり
       有難うございました✨
 
 

 ここに記します事は、
  あくまで猫の感覚で思った事です🙇🏻‍♀️
 
 
歌舞伎座のあしあと