1997年にシンガポールに海外赴任し、
東南アジア各国のお客様を訪問して課題やニーズを確認しました。
各国の輸入販売ライセンスの活用、
インドネシア工場の活用による域内貿易の推進で、
市場での優位性を作り上げ、
同時にマレーシアに異動し、マレーシアでの体制構築を行ってきました。
売上の急増にサプライチェーンを支える体制が追い付かなくて、
信頼していた社員の退社もありました。
マレーシア工場のIPOライセンスを活用して販売体制を構築し、
その結果、2002年には売上約20億円、社員8名の小さな組織が出来上がりました。
これまでの経緯を振り返ってみると、

2億円、社員4名で、個人が個人の動きでビジネス拡大
10億円、社員5名で、個人に頼り切ったマネジメント体制が破綻
20億円、社員8名で、組織図の描ける体制、役割と責任を2~3名のチームで実践

という進化を3年程度で経験して来ました。
10億円の壁にぶち当たり、10億円の壁を乗り越えた経験でした。
もちろん、部下の働きのおかげですが、本社HQの支援や、工場の協力のおかげでもあります。そして何よりも自分の思いを好きにやらせてくれた上司や関連する部門の責任者の懐の深さのおかげでもあります。

30代は権限を貰って働け

を実践させて貰いました。
その時の上司や上位職の方々の見守りは、その後、私自身のマネジメントの考え方に大きく影響しました。
あれこれ事細かく指示命令を出すのではなく、任せてやらせてみる事でその人は成長する。

京都の有名な庭師の16代佐野藤右衛門さんがこいう事を言っておられました。

「植物というのは、放っておくと雑草や、蔦にからまれて成長しないし、
逆に手をかけすぎたり、水を与え過ぎると枯れてしまうものなのです。
だから、適当に手をかけてやる。
どの枝が伸びればいいかをじ~っと観察して、
邪魔な枝、余分な枝をちょっと刈ってやるだけでいいんです。
あとは、自分で勝手に成長していくもんです。
人間も同じ、
あまり手をかけすぎないで、親が注意してその子を観察して、良いところを見極めて、
間違った方に伸びないように、
余分な枝をちょっと刈ってやるだけで、あとは勝手に成長していくもんです。
最近の子供は、親があれやこれやと手をかけすぎるので、何か問題にぶち当たると、すぐに自殺したり、駄目になってしまう子が多いですねえ。」

奥深いですね。