足との相談で、今日はここまでと決めてスッと泊まれればいいのだが、東海道筋には宿泊施設がないところが結構ある。
往時は、各宿場に必ず泊まるところがあったのに、今はそうはいかない。宿泊施設どころか、食事をするところやトイレすらない宿場もある。
そうなると、足は痛さで今日はここまでしか歩けないという状態でも、泊まるところがないから、次の宿場まで歩かなければならない。さすがに、この寒さの中、野宿はできない。
こういったところが、この旅では辛かったところだ。
4日目
箱根宿からこの日は原宿までの予定にしていたが、原宿付近に宿泊施設がない。宿場間の
鉄道の駅付近ならあるかとも思い調べたが、電話をしても誰も出ない。この時期、閑散期で営業してないところもあるようだ。
ようやく予約できたのが、次宿の吉原宿。日も西に傾きだし、痛さを堪えて約12キロ先の吉原宿まで歩いた。
結果、翌日の5日目は朝から足の激痛で先へ進めず病院行き。前日の無理が祟った格好だ。
12日目
白須賀、二川の2宿に宿泊施設がないので、舞坂宿から吉田宿まで行かねばならない日。足が痛くても、途中泊まれるところがない。前日30キロ以上歩いてしまった無理も祟り、
吉田宿のある豊橋市内に入った時には、足はもうボロボロ。最後は100メートルずつ歩いては休むという状態だった。実はここも、観光協会などに電話で問い合わせて、ニ川に1軒泊まれるところがあると聞いたのだが、電話をしても誰も出ず、宿を確保できなかった。二川で泊まれたら、どんなに助かったことか。
自分で調べた限り、以下の宿場付近には泊まれるようなところはなかった。
保土ヶ谷、原、蒲原、丸子、日坂、白須賀、二川、御油、藤川、鳴海、石薬師、坂下
出発前に徹底的に調べれば民宿やビジネス旅館などあったのかもしれないが、毎日、昼まで歩いてみないと足の具合でどこまで進めるか、全くわからなかったので、結局ほとんどの日は、当日昼間に調べて宿を予約するという形だった。
出発前に、ネットで徹底的に調べたり地元の観光協会や役場などに問い合わせて、街道筋の宿泊施設の情報を完全に把握しておけば、もっと無理のない旅がきっとできると思います。やっぱ、泊まるところが決まらないと歩いていても常に不安なものです。