この本がなければ、この旅はあり得なかったほど、お世話になりました。
何がいいって、まずコンパクトな大きさ。1日100回以上ポケットから出し入れしていました。
それと道中の詳細な地図が、1冊にまとまってること。地域ごとに地図を用意したら、何10冊にもなってしまい、
それだけで大荷物だ。
宿場ごとの解説も大いに参考になったし、宿場間の距離の目安は全てこの本に頼りました。
ただ、東海道の名所・旧跡以外はほとんど地図上に記載されていないので、迷うこともしばしば。
線路があっちにあって、道がこう交差してるから、おそらくこの分かれ道はこっちの方を行って・・・
という道探しをする場面がたびたびありました。
あとは、4年ほど前の版なので、随所で新らしい道が開通してたりして、迷うこともありました。
地図上には、休んだポイントを時間とともに書き込んで、自分のペースを確認しました。
「昨日よりペースが遅い」「このペースなら後どれぐらいで着きそうだ」など、大いに役立ちました。
何せ、足が痛かった故、道に迷って余計に歩くのだけは本当に嫌だった。100メートルでも
余計に歩きたくなかった。
地図でどうにもわからない時は、もちろん人に尋ねたが、何せ人すら歩いていないところが多い。
そんな時は、そこらの家をノックして尋ねたりした。
普段ならそこまでは絶対にしない自分ですが、その時は必死だったです。
とにかく、東海道を歩く人には、絶対にお薦めの本です。
雨に濡れ手垢まみれで、本はもうボロボロですが、大事にとっておきたいと思います。