滝野川病院の陸軍境界石 | 黒田 涼と江戸を歩く

滝野川病院の陸軍境界石

大軍都・東京を歩く 」発刊記念、
23区内の陸軍境界石シリーズ第18弾です。
(境界石とはなんぞやは→こちら

前回「王子本町の陸軍境界石」のあった場所の前を走る道を南に下ってください。

来るときに通った「紅葉橋」交差点を越えると、まさに石神井川を渡る紅葉橋があります。
そこを過ぎてさらに進んでいくと次の信号が「滝野川病院前」で左角に大きな病院があります。

この一帯は一造の滝野川工場という分工場がありました。
信管などを作っていたようです。
病院の角を左に入り病院の敷地沿いに右に進んで行くと、ちょっと変則の四つ角の病院敷地角に立っています

しかし上の字は削られたのかほとんど判然としません。
2文字目は「軍」と読めますから「陸軍」でしょう。











細い裏通りです。






この病院の運営は「新栄会」という社会福祉法人が行っているのですが、この法人は、1930年にできた陸軍造兵廠従業員の福利増進を目的とした財団法人「共栄会」の後身です。

敗戦後、軍の廃止に伴って「共栄会」もなくなるのですが、工場がなくなって失業者となった元従業員の生活支援から始まり、旧共栄会の有志で生活困窮者向けの事業を再開します。

その法人発足と同時にこの病院も開業していますので、おそらく旧工廠内に従業員向けの病院がもともとあり、その運営を引き継いだのではないかと思います。

今は新宿内で保育園なども運営しています。

こんなところにも軍の「遺産」があるのですね。







No.25 滝野川病院の陸軍境界石
所在地 北区滝野川2-57-2の向かい
表記 「(陸)軍(用地?)」