この受信機も、複数台稼働していました。
インテリジェンス・ライター(インテリジェンス・ジャーナリスト)という職業があり、いまでも、極々少数おらえます。
具体的には、電波を受信して、その信号(送信内容、通報内容等)を分析して、記事にする職業です。
インテリジェンス・ライター(インテリジェンス・ジャーナリスト)には、
「人の命に係わることは、漏らさない。」
という、守り事があります。
1980年前後、ハイジャックが多発したときに、救出作戦の無線情報を察知。
これが、解決するまで、一切の情報を出さなかった。
そのためのツール(道具)が、受信機と、アンテナ。
そして、解読器です。
当時は、音声通信でも、FMやDSBが主流で、当初、秘話としての性質があったLSB、USB、ISB。
暗号化もアナログで、音声をテープレコーダーで録音し、逆回転で、電波に乗せ、受信側は、それを録音して逆回転で聴くという作業。
第二次世界大戦中にラジオテレタイプ(RTTY)が開発され、5単位、6単位、日本では、8単位もあった。
あとは、スピードと、シフト。暗号化。
この辺の暗号化については、専門誌に譲るとして、
過去の暗号化された情報も、コンピューターの発展とともに、解けることにも注目したい。
また、実際は、重要な事柄は、デジタルではなく、アナログで通信が行われることも多いことも事実です。
以前、紹介したITU 国際周波数表 1979(昭和54年)は、軍隊で使用している周波数も掲載されていましたから、インテリジェンス・ジャーナリストや、軍隊の防諜等を含め、それぞれを担当していた方々は、いろいろと方策をとったことでしょう。