深夜、ラジオ放送局が停波(放送を休止)していることがあります。

 

真空管の送信機では、送信管の取り換え等に伴う調整やを行っているほか、

場合により、アンテナ(空中線)の切替、調整なども行っています。

 

超短波放送局(FM)の中継所で、法令で定められた検査を深夜に行いました。

 

 

検査には、放送する無線局が

 ① 開局する際に行われる新設検査

 ② 定期的に行われる定期検査(規模により、1年とか、5年とか。...)

 ③ 何か、やらかしてしまって、臨時検査

 

検査の項目には、(放送局の免許申請時に)送信機の末端としたところから出力される送信電力(空中線電力)の出力の測定です。

日本では、W単位で表しますが、dBm等の単位で話をすることも多く、陸上無線技術士の国家試験では、dBmで解答する問題がよく見られるようになっています。

さて、空中線電力に対して、上限と下限が定められていて、基本的には、上限5%、下限20%です。

(今回は、前回と変わりなくでした。)

アマチュア局の場合は、上限20%で、下限なしですから、アマチュア無線の運用周波数帯には、アマチュア局しかいないことになりますが...

 

占有周波数帯幅という、電波が通る幅(道路幅に似ている)の許容値も定められています。 

超短波放送(エフエム放送)局の場合、占有周波数帯は、200kHzですが、多くの場合、180kHz台の場合が多く、首都圏や在阪など、周波数がひっ迫しているところでは、160kHz台のところもあります。

水道ホースを例にとると、同じ圧力(同じ電波の出力)でも、ホースの太さの大小によって、細ければ遠くに、太ければだらだらと出るのと同じで、同様に、電波の飛び方も占有周波数帯幅の値によって変わってきます。

 

放送技術でのお仕事については、また、機会があれば...