4月27日 第1回 鵜の一門会 段位認定会@浅草 | 江戸流手打ち蕎麦 鵜の会

夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る気持ちの良い季節となりました。

 

さて、鵜の会には全麺協とは別にオリジナルな段位認定制度があります。

具体的には、二八の並粉1kgを初段は40分、二段は35分、三段は30分で打つことが合格ラインとなります。

もちろん時間だけではなく、所作、技術、出来栄え等全てが採点の対象となる大変厳しい審査で、鵜の会の会員は全員三段を目指すことが求められます。

 

今回、これを鵜の一門すべての会で一緒に行おうということになり、江戸流手打ち蕎麦 鵜の一門会第1回段位認定会を開催する運びとなりました。

 

また、日本食品衛生協会の理事長が鵜飼良平先生であることから、新築の食品衛生センターを初めてそば打ちの試験会場として使用させていただく運びとなりました。

 

※このブログは鵜の会のブログですので、鵜の会メンバーを中心に書いています。

 

日本食品衛生協会(田原町駅近く)

 

 

 

鵜の会以外の会の方は、全麺協で段位を取得されていても初段からの受験となります。したがって初段受験の方がほとんどという人数構成に。

 

スケジュール 

(実際には前倒しで14:30くらいに解散となりました)

 

延し台、鉢、切り板、ふるい、舟等、道具は全て鵜飼先生の寄贈です。ありがとうございます!

 

 

準備風景

ビニールシートやテーブルの設置等は、前日に一部の方に対応していただきました。

 

窓が大きく大通りに面しているので眺めが良いですね

 

中村豊蔵商店さんも出店

(ちなみに今回鵜飼先生が寄贈された道具類は全て豊蔵さんから購入)

 

まずは鵜の会・谷さんからこの認定会の経緯や注意事項の説明。

「そば打ちで全国いろいろ行ってますが、鵜飼先生から直接指導や審査をいただけるのは羨ましいと言われます。皆さん、それだけ恵まれた環境だということを改めて認識しましょう。」

 

そして審査員の方々が入場し、鵜の会・山口会長の挨拶

 

審査員長の鵜飼先生から開会の挨拶

なお審査員は、鵜飼先生、田中名人、川野辺名人と、豪華な顔ぶれは鵜の一門ならでは。

 

「普段の技術を発揮して、ぜひ楽しんでください」

「でも時間内に終わらなかったら即不合格ですからね」とジョークも。

 

受験者の方々

 

 

さあ第1組(全員初段受験)スタート!

もちろん、水回しは内回し、練りは2つ練り、四つ出し後は右上から開く等、鵜の一門の審査基準に則って打っていきます。

 

ギャラリーもいっぱいいます

 

部屋に入り切らない人たちはドアの外から見学です

 

鵜飼先生。どんなときでも姿勢が良いのには驚きます

 

審査中も鵜飼先生と軽い会話があって思わず場が和みます。これも通常の段位認定会や名人戦とは違うところ。

 

ちなみに審査員の川野辺名人も初段から受験したため、「初段受験」でもこの出来栄え(上手すぎるやろ~!))ガーン

 

打った蕎麦の一部は食品センターの方へ差し入れさせていただきました

 

2組目審査開始

ちなみに初段受験なのにヤカンで水回しをする猛者も。(ほぼ名人戦やろ~!)

 

さすが皆さんレベルが高いです

 

そして3組目

二段が1人、三段が2人です。

 

受験者と審査員が同じ人数なのでごまかしがきかないですね。ゲッソリ

 

二段受験 鵜の会・松崎さん

 

奥は鵜の会・友山さん

みごと30分で打ち終わりました。

30分で打つというのは、ただ打つだけでも相当練習しないとできません。しかも水回しはある程度時間をかけないと造粒せず、江戸流の切りは1.5mm程度と細いのでここも時間が必要で、それ以外の工程でかなりのスピード、正確性が要求されることになります。

 

三段(30分)の二人は終了、二段(35分)の松崎さんは片付けを開始し、無事35分内で終了しました。

 

すべての審査が終わり、審査結果発表の前に片付けへ。

 

(会を超えての)初めての共同作業です笑

 

 

閉会式

 

講評 鵜飼先生

 

成績発表は田中富夫名人より

 

初段は全員合格!

(ということは来年は二段受験者が多くなりますね)

 

二段、松崎さん合格!おめでとうございます。

 

三段は残念ながら合格者無しでした。時間内に終るだけでは合格できない。厳しいですが、だからこそ合格したときのステータスになります。

 

今回参加させていただいて、他の会の方と知り合ったり打ち方を見られて大変勉強になりました。一門としての開催に尽力された役員・関係者の皆様、このような機会を作っていただき感謝です。お願い

 

 

 

 

■おまけ

一部メンバーは中華料理店で鵜飼先生を囲んで打ち上げに参加しました。先生の元気の秘訣は「お酒」だそうです。それだけは真似できますね!

※私(森田)は誰も撮ってくれなかったので写真なしです。。

 

ではまた次回の研鑽会でお会いしましょう。

5月の研鑽会は5/25(土)で、午後は総会→懇親会となります。