櫛の修理 | 江戸鼈甲屋のブログ

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東京の下町亀戸の江戸鼈甲屋です。
ブログ始めました。
頑張って更新していけたらと思いますので、よろしくお願いします。

いつもは理容クシの修理が多いのですが、今回ご紹介しますのは、飾りクシの修理です。

 

まずは画像を御覧ください

歯が1本折れてしまったのと、ツヤが無くなっております。

 

修理方法ですが、歯を新しく作って、中に芯を立てて接着します。

 

あと裏側には、甲羅の模様が浮き出てしまってますが、完全には取り切ることができないのと、蒔絵師の名前があるので、ここは避けて磨かないとなりません。

 

作業後の画像を御覧ください。

キレイにくっついております。

 

実用的な理容クシとは違い、飾りクシなので芯を立てて接着していれば、普通に使用するには折れることはありません。

裏側ですが、やはり完全には取りきれませんでした。

 

今回の修理で、歯を新規作成・接着で¥15,000(税別)+磨き作業¥3,000でございました。

 

理容クシの歯が折れた場合、1箇所を歯を新規で作成して接着で¥5,000なのですが、今回のクシの場合、1本が大きいのと、松葉と呼ばれる切れ目を作らないといけなかったので、理容クシよりも高くなります。

 

べっ甲の修理は、色、厚さ、形、程度で大分変わりますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。