悪との距離
これほど一気に見たドラマは最近ないです![]()
難しいテーマを、よくもわかりやすく様々な観点から描ききった、と感服しました。
多くの人に見てもらいたいドラマです![]()
前の紹介のブログで最初の方のあらすじをかいたので、あとはネタバレなしで観たほうが面白いと思うので、感想だけ書いていきます。
概要
悪との距離は、2018年の台湾ドラマです。
第54回金鐘奨(台湾版エミー)賞では史上最多14部門にノミネートされ、6部門で受賞!
数々のアジアのドラマワードで複数受賞!
2年前、ある映画館で起きた無差別殺人事件。
そのとき息子を失った報道局の副局長・宋喬安(ソン・チャオアン)は、 一層仕事に打ち込む日々を送っていた。ある日、宋喬安は新人アルバイトの李大芝(リー・ダージー)の適性を見抜き、 編成業務を任せる。しかし彼女は、息子を殺した殺人犯・李暁明(リー・シャオミン)の妹だった。一方、李暁明の弁護士・ 王赦(ワン・シャー)は、稀代の悪人の味方だと世間から批判を浴びながらも、揺るぎない信念で職務に奔走する。 王赦の粘り強い働きかけにより、これまで黙して語らなかった李暁明が心を開きかけたとき事態は急変し…。
無差別殺人の加害者の家族と被害者の家族の話ですが、その回りにいる弁護士や、精神科医などの存在、そしてメディアの責任など多くの社会的問題を描いていました。
観終わって、監督はこのドラマを通して何を訴えたかったのか?と考えました。
精神的病気に対する偏見なのか?
健常者と比較して、精神病の人が犯罪を犯す確率が高いわけでもないのに、悪質な事件が起きると、精神鑑定をすることから、そのような思い込みをしてしまうのかも知れません。
U-NEXTでは11話があって、11話では俳優さんや監督・脚本家の方の話がきけました。
脚本家ルー・シーユエンは徹底的なフィールドワークとリサーチを重ね、執筆に2年もの歳月を費やしたそうです。
そのなかでリン・ジュンヤン監督が言っていた異質なものに対する寛容な心というような言葉が、心に残りました。
人は自分が理解できる人や行為は受け入れますが、理解できない人や行為は受け入れたくないものですよね。
ドラマを通してでも、少し知ることで見方は変わると思いました。
應思悦(イン・スーユエ)は、最初李大芝(リー・ダージー)を助ける人物として登場したと思っていたので、彼女が一番感情移入しやすかったんです。
しかし、後に弟思聡(スーツォン)が統合失調症となり、問題行動を起こしてしまうのです。
それで今度は李大芝が支えてあげるという関係になり、孤独な李大芝の居場所となるところが、救われるところでした。
立場によって変わる善と悪
加害者家族に生きる権利はないのか?
李大芝の両親は「大芝だけは許してほしい」と世間に対し懇願する。
しかし「あなたは出直せても、死んだ子どもは出直せない」と卵を大芝にぶつけてくる被害者家族。
王赦の奥さんが、精神病の思聡を恐れるところも悲しい場面でした。
私も昔、独り言をずっと言っている人を恐ろしいと思って見た事があるので、気持ちはわかります。
知らない、理解できないことが、恐ろしい気持ちを呼びますものね。
それに加えて
加害者家族や被害者家族をしつこく追うマスコミやネット民ーー。
視聴率やアクセス数を稼ぐための報道合戦に、ネット上の中傷虚言。
これは、もう現代の深い問題ですね。
救いは、精神科のソーシャルワーカーの 宋喬平(ソン・チャオピン)
もう、この女性は聖母みたいな懐深いひとでした![]()
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親身になって患者のことを思い、被害者である姉家族のことも助けていきます。
こういう親身になってくれる専門家が、一人でもいることがどんなに心強いことでしょう![]()
「思聡、お願い落ち着いて!」と画面の向こうに呼びかけずにはいられません![]()
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そして思悦が言っていた「笑う門には福来る」![]()
ウンウン、そうそうと泣きながらハハハッと声出してみました。
なんか良い感じですよ![]()
そして被害者家族の心の癒え方も描かれ・・。
先回、旦那さんの悪口書いてたけれど、後半頑張ってくれました![]()
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李大芝のお母さんのシーンは、もう全て切なくて苦しかったです。
20年掛けて殺人鬼を育ててしまった!という嘆き![]()
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それでも生き続ける両親に、小さな幸せをのぞむ最後でした。
ソーシャルワーカーの 宋喬平ほどはむりですが、異質なものに対する寛容さを、ほんのチョツト持ち、自分の良心にそった行動をすることが、悪との距離を遠く保つのかな、と思いました。
弁護士の王赦(ワン・シャー)がのぞんだ、すべての人の人権が守られる世界、それはいつできるのでしょうか・・。
BS11で放送中です。
私はU-NEXTで観ました。
ふーみーのmy Pick









