＜2014年6月7日＞
今年2回目の中山道の旅です。
先週末の東京出張後に新宿から長野入り、1泊2日で信濃路を歩いてきました
今回は雨の予報だったのですが、出張とセットにすることでの交通費節約の魅力に負けてはるばる信濃へ、2日で50km強の道のりを楽しんできました。
事故や大雨などに合わないよう、旅を始める前に諏訪大社下社春宮へお参りしました。
諏訪大社のすぐ脇から朝7時に出立です。
今回は標高760mの下諏訪から1600mの和田峠を越え、向こう側の800mの和田宿へ。
街道歩きというよりもほぼ登山ですね。
信州には道祖神が無数にあるのですが、この諏訪のあたりでは4本の御柱に守られていました。
この先概ね国道142号線とともに進んでいきます。
諏訪大社の祭といえば御柱祭。
大きな丸太に乗って坂を滑り落ちるのですが、その場所がここ、木落し坂です。
再び国道と同化しますが、このあたりは街道が消滅したり私有地になってて歩けない場所も。
荻原一里塚址は産廃処分場の裏にありました。
で、その先を進むと・・・・通行止め
2～300mバックして国道に戻るのもナニやったんで、この脇のガケから登ったら・・・・。
ドロンコとまではいきませんでしたが、滑ってしまいました。
それでもこんな風に旧道が残されてるところもありましたから、ありがたい限りです。
かつての茶屋跡ですが、ここは本陣としての役割もあったようです。
というのも下諏訪宿から次の和田宿まで22kmもの間、宿場はありませんから・・・・。
2km近くの国道Walk、もう1100mの高さまで上がって来ました。
ここまでで1時間50分かかりました。
さぁ、ここからがこの日のメインステージ和田峠越えです。
自然のままの森の中を進んでいきます。
澄んだ空気とわずかに降る雨がキモチいいです！
危険な崖の上を歩く、といろんなサイトに書いてあったのですが、さほどでも・・・・。
歩きやすく整備されたのでしょうね。
熊野街道の滝尻の手前の辺りに比べると、全く危ないと思うことなく進むことができました
西餅屋一里塚跡でしばし休憩。
おにぎりタイムを取りました。
山の中なので展望は全くないですが、緑色に心が潤されるひとときです。
すべてが旧道のままではなく、時々国道を横切ったりするのはいたしかたないですね。
かつて人馬が休息を取る場所だった西餅屋茶屋跡。
昔（明治になった頃？の写真）と比較してみましょう。
峠まであと0.9km、もうチョイですね。
クマ？
5月中旬って、今年の5月？
五十三番目の一里塚付近って、さっきおにぎり食った一里塚のこと？
まぁ鈴をつけてるから大丈夫やと思うけど・・・・。
高度を上げてくると笹が増えてきました。
クマって笹を食べるんやったかな？？
んっ？ 笹はパンダか・・・・。
向こうの方が白くかすんでるような・・・・。
目がおかしくなったのかなと思ったら、ガスがかかってきたようです。
視界が開けました。
ですが、ガスって何も見えません。
登り続けてきた坂がゆるやかになりました。
諏訪大社から4時間10分かかって、標高1600mの和田峠に到着です。
中山道随一の難所ということだったのですが、思ったほどではなかったです。
前の日曜日にほぼ同じ高度差の高野街道を歩いたのもあって、体がすでに順応していたのかもしれません。
とはいえ、やはり険しい山道。
かつてはこの峠をわらじで歩き、馬も歩き、駕籠や輿をかついで登ってきたわけですよね。
さらに5月近くまで雪が残ってるそうなので、冬場の旅人はどんなに難渋したことか・・・・。
そんなことを考えつつ、再びここで今度はパンをパクつき、嫁はんにLINE。
嫁はんからは「日本の真ん中やな～！」って。
峠には御嶽山遥拝の碑もありましたが、とても御嶽山が見えるような天気ではありません。
それでも大雨に降られず、無事にここまで登れたことに感謝の気持ちをこめて
風が冷たい中、20分も長居してしまいました。
気温はたぶん10℃前後だったのではないかと思います。
800m登った高野街道の時はケーブルカーで山を下りましたが、ここは自分の足で山の向こう側へ。
次の宿場目指して再スタートです。
下諏訪側と異なり、こちらは緩やかな山道のようです。
ガスのかかった木立がなんとなく幻想的～
中山道は観光道路であるビーナスラインを横切ったりくぐったり。
かつての東餅屋茶屋跡の向かいにはドライブイン（茶店？）があったのですが、ここ1年くらいのうちに廃業されたようで、多くの街道Walkerが食した力餅にありつくことはできませんでした。
万一のエネルギー補給のことを考えると、貴重なオアシスがなくなったことは大きな損失です。
廃業したとはいえ、茶店のあった場所。
ここで記事もブレイクをとることにします。
初日の分、あと1回で収めたいのですがうまくできるだろうか・・・・。
続きはまた明日に。
しばらく中山道ネタが続きますが、お付き合い下さい～。