京都で映画と建築を共に楽しむシネマイベント | プラスルミノ EDITOR’S BLOG

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オンとオフに輝きプラス!大阪発フリーマガジン「PLUS LUMINO(プラスルミノ)」編集者ブログ

こんにちは。今日は明日から順次公開される「立誠・シネマ・プロジェクト」庄内キネマの紹介を。日本で初めて「最初の映画」が投影された場所をご存じですか?それは京都にある元・立誠小学校の地。当時は京都電燈(現・関西電力)があり、その場所で日本初の「映画」の試写実験が成功したことから、日本映画原点の地とされているのです。

その場所に立つ元・立誠小学校は、昭和3年(1928年)に建設された建物で、森鴎外が「高瀬舟」に描いた高瀬川にかかる石橋が玄関口となり、アーチ型の玄関や装飾を施したバルコニーなどの意匠を凝らした外観、漆喰の壁に木の床が趣き深い校内など、空間としての魅力に充ちています。

そんな映画発祥の地で「立誠・シネマ・プロジェクト」が発足!そのプロジェクトの1つが「庄内キネマ」。「山形の物語を世界に」を合言葉に俳優や脚本家を育成しながら山形県庄内を舞台に製作した3本が、9月14日より元・立誠小学校特設シアターにて順次公開されます。また、それに関連したイベントも続々開催。

【庄内キネマ/公開予定】
◆9月14日公開『夏がはじまる』 http://eiga24ku.jp/projects/natsu.html
『おしん』の公開が控える冨樫森監督が、不器用な家族のなかで生きる女性の成長を甘酸っぱく描く。

◆10月7日公開『砂をつかんで立ち上がれ』 http://eiga24ku.jp/projects/sunawotsukande.html
役者を志す男と次回作がなかなか進まない監督の運命の映画製作物語。京都出身の仁科貴が出演、監督は『嘘々実実』でデビューした新鋭・藤澤浩和

◆10月下旬公開予定『乙女のレシピ』 http://eiga24ku.jp/projects/otome_recipe.html
『しあわせのかおり』の京都出身・三原光尋がメガホンをとり、NHK連続ドラマ小説『あまちゃん』のGMT47のメンバーを演じる優希美青も出演する料理コンテスト優勝を目指す女子高校生たちの奮闘記


【庄内キネマ/関連イベント】
◆9月14日(土)◆
「シネマカレッジ京都 スクーリング・セッション 京都と映画を受け継ぐ」
@京都文化博物館フィルムシアター
冨樫森監督、谷口正晃監督の対談、そして冨樫森監督作『ごめん』、名匠・相米慎二監督が京都を撮った1993年作『お引越し』も上映。

◆9月14日(土)~27日(金)◆「BUNGO in 京都」
冨樫森監督、そして『時をかける少女』で知られる立誠小学校卒業生・谷口正晃監督が手がけた文豪原作の映画化特集。森鴎外原作『高瀬舟』、林芙美子原作『幸福の彼方』を上映。元・立誠小学校のそばには高瀬川が通っています。高瀬川沿いで『高瀬舟』をぜひ。

映画と建築を共に楽しむひと時。河原町にも近く、映画の前後に京都散策するのにも便利な場所にあるので、明日からの3連休、まだ予定を決めていない方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?
「立誠・シネマ・プロジェクト」http://risseicinema.com/