仏教美術、木彫、 能面、神楽面などを展示するグループ展『工燈ノ集イ』
を観て来た(残念ながら会期は14日までだった)。
黒住さんは30歳代の若手の仏師で、弁も鋭利な期待の新人。
立ち話だけでも原初から現代まで、
一挙にさらうのであっと言う間に時間が深まる。
【黒住和隆作・如来形首像(木曽檜)】
最初の仏像は、文字を頼りに、文字から起ち上げられただろう、
という話は、実に興味深かった。
経典に「腕をこのように上げて・・・」と書かれている文字から、
像を描き、立体として造形されていった。
一度、木を選ぶところから始めて、完成に至るまでの工程を、
つぶさに聞いてみたい。
偶像、ではないことに思い至るかも。
ダヴィンチが大伽藍のパーツとしての一枚を
独立させて「タブロオ」としたように、
仏師の名前を記すようになったのは運慶かららしい、
という話もかなり重要だろう。
【能面・神楽面のコーナー】
それにしても、仏像は限りなく具象だ。
対して能面の抽象性には、ついていけないところがある、
と感じたのも、こういうグループ展の効果だろうと思う。