編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks -32ページ目
〈プラグマチックな現在〉は、もちろんイキなのだが、

鶴見俊輔さんとヘーゲル翻訳者の長谷川宏さんの対談が契機となった造語であることに間違いはないので、となると鶴見氏の『アメリカ哲学』に当たっておくのが仁義というものだろう。

こういうときに限って、その『アメリカ哲学』が見当たらない。仕方ないので「プラグマティズム」については、ローティの『プラグマティズムの帰結』に一応、目をさらしておくことにする。

なぜか? 手元にたまたまあるからだ。こういうのも〈プラグマチックな現在〉の一端ではあるな。

その前に、関連Tweetをもう少し寄せておく。

タイトル、こんなんでいいか。『ヘーゲル〈原書〉講読と〈プラグマチックな現在〉』。ちょい長ったらしいけど。枕はとっくに決めている。枕というか、エピグラフ。「何者かの投げた/宝石が/絃琴にあたり/古の歌となる――西脇順三郎『旅人かへらず』一二八」

posted at 11:44:53

加藤典洋氏が「そのいくぶんか」を負っていると言う鶴見俊輔氏の僕が名付ける〈プラグマチックな現在〉も批評の軸として、既にこの時(80年代)に失効した。ツバメ返しのボードたりえないような〈現在〉は批評たり得ない。当然の事だろう。そこからマッタリとした日常を生きるへの距離はゼロなのだ。

posted at 09:41:09

【靖国神社そのプラグマチックな現在2】靖国の歴史理解は小島毅の力作『靖国史観』を読むまでもなく江戸期に遡る。さておき「戦犯」合祀問題は実にプラグマチックに大手新聞によって「問題化」されたに過ぎない。1953年、国会は「戦犯赦免に関する決議」を共産党含む満場一致で採決している。

posted at 12:06:55

【プラグマチックな現在としての靖国神社1】靖国神社について国内的歴史理解を深めることは実に重要だが戦後70年になろうとする現在「戦死者慰霊」という遺族を中心とする国民の鎮魂心情を反映する側面もあることを、歴史理解とは別に認めざるを得ない。もう一つ「戦犯」合祀の対外リーク問題が残る

posted at 11:55:58

【語音調音】これは総合雑誌編集する場合に必ず入れたいと思っているコラム頁のタイトル。たとえば「国家」も、ここから入る。学部時代の御師・故中村敬治氏のウォーホール論標題に「さよなら、さよなら国家甲羅」がある。別の主題〈プラグマチックな現在〉と歴史を繋ぐ契機としても重要なのが語音だ。

posted at 11:14:44


(続く)
プラグマティズムの帰結 (ちくま学芸文庫)

(続く)

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