って人は、かなり多い。いや、リアルでの話ですけど。
ウェブ、ネットは文字と二次元図像と疑似3次元動画の
実はベタな世界で、実に狭い世界じゃないのか?と、
このとき思った。
で、速さと深さということを考えた。
ネットのその速さ、まんま世界だと思ってもらっちゃ困る、とも思った。
もちろん「集団的自衛権」という言葉自体は、新聞でもテレビでも、
ここのところほとんど見ない日はないと言っていいくらいだから、
この言葉を「知らない」という人は少ないかもしれない。
しかし、やっぱり???、なのだ。
考えて見れば、これはやっぱり「新語」バズワードに近いんじゃないんだろうか?
アーリーアダプター(初期採用者)というのはマーケティングにも使われる「イノベーション理論」の用語だから、こういう語にはふさわしくないのかもしれないが、
リアルよりも、ネットのほうが食いつきは速い=アダプテーションは起きやすいんだろうと思う。
その意味、イノベーター(新しいものを進んで採用する革新的採用者)的な速さも、リアルよりは生まれやすいのだろう、と思う。
しかし、その〈深さ〉はというと、よく分からない。
あまり適切ではないかもしれない、
イノベーション理論を思い出しついでに、そのままその用語を使ってしまうと、深さは、
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)やラガード(Laggards:遅滞者)のほうにあるはずだ。
ちょっとムリムリっぽい話になったが、一度よくよく考えて見てもいいムリムリと思えて来た。
明治以来のいわゆる、制度や思想などなどが、
今、本当のところどれだけ「新語」の水準を超えてラガードの底まで届いているのか、
敗戦後の、民主主義に代表されるバズワードの数々が、
本当のところどこでどういうふうにアダプテーションされてるのか、されてないのか、
アダプトではない、もっと他の掘り返しが必要なものがあったのではないかなどなど、
実はベタなネットの〈速さ〉と、リアルとの落差に気づいて考え込んでしまった。
「民度」ってものも、この辺から捉え直したがいいのかもしれない。