〈歴史空間〉におけるシーン:例001 | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks
〈歴史空間〉Constrained Frame Historicalは、

いくつかのシーンに分節される。

その例。

「前回の御前会議と異なり、天皇を前にして出席者は三列に並んだ。」

これは、加藤聖文『「大日本帝国」の崩壊―東アジアの1945年』(中公新書)の第1章で、終戦の詔勅につながる最後の御前会議についての記述の一部。白川一郎が描いた「最後の御前会議」という絵も掲載されている。

これは100年未満、70年ほどの過去についてのものだからこそ可能なシーンの描出であって、時間が過去に遠ざかれば遠ざかるほど、これほどの具体的記述の可能性はどんどん低くなっていくだろう。この記述度のブレを調整てしてくれるのが〈歴史空間〉Constrained Frame Historical。

威圧距離01

時間レンズの適用によって、フレームは発動する。

って、以上はあくまでも考案中のモデル概念だ。歴史思考的インテンションのなかで、テストし試していくしかない。

絵空事ではあるが、タイムスクープハンターのゴーグルはヒントになる(笑)

タイムスクープハンターゴーグル


加藤 聖文
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歴史〈小説〉と新しい歴史学の勝負、というように見ることもできる。