9.11_物語を纏う、物語を脱ぐ物語の着脱自在状態:つねに着衣であって、脱衣の状態は不可能だ。昨日のNHKプロフェッショナルの流儀だったかに登場した高倉健さんの「気持ちは、映る」という言葉に刺激されて浮かんできたお題。たとえば電車のなかで向かいの席に座っている老婆の姿に、勝手なストーリーを重ねることは、ほとんどオートマティックに起こる。それを制御するには、電車に乗る以前の時間にワープするしかない。目を閉じても、眠りに落ちても無駄な抵抗に終わるだろう。