NHK紀行番組「ブラタモリ」が先月のこと、夏休み枠なのか早めの時間帯にやっていたのでながらで観た。
場所は「渋谷」。タモさんがエンディング近くで言った言葉が忘れられないものになった。
「地形を想起せよ」
だったか、
「地形を忘れるな」
だったか正確ではないが、恐ろしく大切なことに思えて、しっかり刻み込まれた。
いわゆる「歴史」にとっても切っても切れないもののはずだが、なぜか忘れられがちなのだ。
「歴史」は単に振り返るようなものではない、というときに、この「地形を想起せよ」が必須になると思われる。
物事を見る目も、地形を忘れると、なんだか「ゆでガエル」状態を抜け出ないうろんなものになる、という実感がこみ上げた。
番組は「渋谷」は名の通り一番深いところで30数-メートルの高低差を持つ「谷」だったということを「体感」するという趣向。なかなか身体気象にグサっと来る内容だった。
まだ地形を想起しようとすることと「歴史」との関係はそれこそうろんだが、思いついたらぼつぼつ「地名」についてのおさらいをしていこうと思い立った。
というわけで第1回は「霞ヶ関」。
東に日比谷公園、西に国会議事堂。皇居南の桜田門あたりから虎ノ門までの一帯。
霞ヶ関の「関」は「関所」の「関」。古くヤマトタケルノミコトが蝦夷に備えるために現在の虎ノ門一帯に関を設けたことに由来するとされる。
意味は「霞の関」。
霞がかかるような地形だったかどうかは不詳。
江戸時代には大名屋敷が建ち並び、今では官公庁の建ち並ぶ一帯。「官僚」「官公庁」の代名詞としても使われるが、初期にはなかでも「外務省」を指したらしい。霞ヶ関外交といえば「官僚主導外交」。対するのが「官邸外交」で地名で言えば「永田町」となる。
歌川国芳が描いた霞ヶ関