目的論は、実は古代ギリシアの「奴隷制」の正当化にも使われています。
アリストテレスによれば、奴隷制は「正しい」制度で、奴隷に適う、ふさわしい人というのが存在するという論理を展開しました。目的論的に言えば、「奴隷になるために生まれてくる」人、というのが存在するというわけです。
そして、奴隷制への反動から生まれるのが「自由」の議論。
少なくとも、「選ぶ自由」という意味での自由の議論が生まれてくる。
逆に言えば、「自由」という概念はその程度のものに過ぎない、ということにもなる(笑)
「自由とは、自分の役割や目標・目的を選択できることなのか?
それとも、自分の本質を見つけようとすることなのか?」
とサンデルは結んでいます。次回はいよいよ「愛国心と正義、どちらが大切?」
たぶんコミュタリアニズムの話に突入するはずです。
