Creating great HTML5 tools・・・ | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

ひょんなことから―ひょんなことというのはTwitterのタイムラインですが―スティーブ・ジョブズが自社サイトにHTML5についてAdobeのフラッシュがらみで言及する記事を書いているのを見つけた。


テーマは「ツールとプログラミング言語」にしましたが、「出版術2.0」にも深く関連する。


タイトルはThoughts on Flash


iPhoneから、ということはiPadでもFlashには対応しないことへのエクスキューズにも思えるが、ちょっとそれ以上のことに言及しているらしい。らしい、というのはしっかり読みこんでる暇がないので^^;


それ以上のこと、というのはHTML5のこと。


The two companies worked closely together to pioneer desktop publishing and there were many good times.


two companies はアップルとアドビのこと。確かに、日本では1990年前後を境に急速に浸透を始めたdesktop publishing DTPは、アップルとアドビの独壇場だった。このときのアドビは、印刷フォント、書体管理をするポストスクリプトで、アップルのレーザープリンターとほぼ一心同体。DTPのソフトはクォーク社のQuarkXPressだったので、アドビは目立つ存在ではなかったけれども、アドビのPostScriptなしには印刷もDTPも成り立たなかった。但し、レーザープリンタで出力までで印刷工程を終えるのが狭義のDTP。一般の商業印刷物には別途、書体フォントが必要になる。日本語の場合は、モリサワ・フォントが今では主流。


ともあれ、文字印刷を支えたAdobeが、インターネット普及以降に脚光を浴びたのは、Flashだった。


文字に関する技術はPDFに引き継がれたけれども、紙の印刷物を支えたアドビは、ウェブデザイン、マルチメディアの技術へと急展開していく。


このへんは、フロントエンドの表層の波と、バックエンドをえんえんと流れ続けるものと、紆余曲折があって、すっきりシンプルな絵を描くのは難しいので、あいだをはしょれば、2004年以降、FlashやDreamWeaverなどウェブ用のツールの覇者アドビが、DTPの世界に、それもクォークに変わる業界スタンダードとして舞い戻って来た。

それがInDesign。


でさらに、 InDesignCS4以降は電子書籍ファイルフォーマットe-Pubに対応、紙と電子をつなぐ核となる技術をリードしようとしている、ように見える。


そこへ、ジョブズは、HTML5をやれとアドビに提案する。Flashは、もういいから(笑)、HTML5ツールを作ってよと呼びかける。それが、

このThoughts on Flash なんだけど。


(続く)