コンポーザーとオーサリング(1) | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

なぜ、こんな英語をわざわざ持ち出して云々するのか?


「作家」という日本語が、わけわかめ状態にあるからです。


オーサリング 【authoring】


(1)著すこと。生み出すこと。

(2)マルチメディア作品の製作過程における,異種データの組み合わせやデザイン・レイアウトなどの一連の編集作業のこと。

最近は、(2)の意味で使われることが多い新語ですが、もとはAuthorから来てます。


author

1 (小説・劇・詩などの)作者, (本・論文・記事などの)著者, 筆者;(編集者・訳者などと区別して)作家(▼女性を含む);(ある作家の)作品, 著作, 著書
You have so many authors on your shelves.
いろいろな作家の作品が本棚に並んでいますね.
2 (何かを)作り出した人;創始[創造]者;張本人
the Author of the universe
創造主, 神(⇒CREATOR
the author of this scheme
この計画の立案者.
━━[動](他)
1 …を著す, 書く
authora biography of MacArthur
マッカーサーの伝記を著す.
2 …を生み出す;…を創始する
author a new fashion in hairstyling
髪型の新しいファッションを作り出す.
▼動詞は主にジャーナリズムでの用法.
[ラテン語auctor (augēre増す)「ものを生み出して増加させる人」. 中フランス語の時代にギリシャ語起源と間違われてtがthに変えられた. △AUCTION(せり売り)]

エディトリアル・エンジン流の編集手法の一つを「著作的編集」と言ったりしてますが、authorial editingとでもいうんでしょうか。ネイティブに通じるかどうかはわかりません。

ともあれ、このオーサーの意味、はっきり申し上げますが、

何よりもこれ、「生き様」のことです。

「作家先生」とは、まずなーんにも、関係がありませんので(笑)

だって、「生み出す」、ってのはそういうことでしょう。

ここを誤解してる御仁は、まあはなから芽が出ないと思ってよろしい(爆)

もうひとつ、近い言葉にコンポーザーというのがあります。

(続く)