始まりのない、発生不詳のウェブ、インターネットマーケティング(1) | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

いや、ウェブという言葉がいつごらから使われはじめたか、


インターネットがいつ立ち上がったか、


その年月は特定できます。


ここで始まりがない、発生が不詳と言うのは、


ある情報や商品の存在、リリース、


普及が「いつからスタート」したか、


というその始まりのことです。


もっというなら、事態のまえに準事態とでもいうべきものがあって、


これはなかなか見えにくいということ。たとえば、


何年何月何日から告知をスタートして、

3ヶ月で1万冊売上を達成した、


という事態は、その準事態に伴われていることが多いということ。


事態と準事態の境目は、ぼやけています。ウェブ、インターネット上では、とくにこのボケは激しくなる。


お店のカウンターに、このポップを設置した日時は特定できます。



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お店には、トラフィック(客ないし潜在顧客層の流れ)があります。


リアルでは、この「トラフィック」があることが大前提で、事態は動き始める。


しかし、ウェブでは、これと同じポップを設置しても、トラフィックは当座はゼロ。


北極にアイスキャンデーの広告を設置するようなものです。


ウェブ、インターネットにあっては、トラフィック・ゼロ状態を、ゼロから数万にアクセスアップする起点=設置開始です(オールドドメインもあるよ、なんて言わないでくださいね 笑)。


で、じつのところうまくいくかいかないかは、検索エンジン対策SEOよりも、「日頃の行い」だったりする(爆)


つまりウェブマーケティングの「起点」は、つねに時間遡行的で、事態の前の「準事態」が問われるという性質を持つということです。


もっとビジネスライクに言えば、準事態として、どれだけの「大福帳」を持ち得ているか、これが問われることがある。


ネットサイド/アウトサイドで言えば、ネットネイティブというのは、仮想のものでしかないわけで。


そりゃいまもこうして、生身のニンゲンがキーボード叩いてんだから、で終わっちゃうような話でもあるわけですが。


しかし、このはっきりしない、ぼんやりしたアホのようなところにこそ、世の中をアッと言わせるような秘策が眠っているとも思えるのです。


春朧にふさわしい、御題です。