「編集脳」というのは、エディトリアル・エンジンの専売特許なんですが(笑)、
脳自体が編集の仕組みをもっているということを教えてくれたのは、松岡正剛さんでした。
松岡さんが創始した編集工学というのは、実はこの「編集脳」の存在を前提とする知識工学に近いところもあって、今日や明日に締めきりの控えた編集実務的仕事に、即役立つようなものではない(役立たせるには、ある「仕組み」をかませる必要があります)。
そうなんです、編集と編集実務は似ているようで、イコールではありません。
編集>編集実務
実務として明日、入稿しなければならない原稿がある場合、編集脳は2つ同時起動しても、作業は実務的には1つ分しかこなすことはできません。
なぜ、できないのか?、キーボードを打つには、右手左手がセットで必要です。そして通常、人は1セットしか持っていないからです(爆)
しかし、別の本の構想を編集脳にあれこれ考えさせながら、両手はもう一冊の原稿を編集しているという状態は可能です。
問題は、もうひとつの本の構想をどこに保存するかです。
ヒントは「あいだ」や「ながら」にあります。
これをうまく使うことができれば、
厳密な「同時」は無理だとしても、並行して2冊の本を仕上げていくことは可能です。
近い話が、この本に出て来ます。松宮義仁さんが発案した「シンプルマッピング」というノート術を、これでもか!といわんばかりの勢いで応用しまくった成果が、たっぷりつまった雨宮茂樹著『ザ・ビジネス・シンプルマッピング』デジタルエディションがその1冊です。
この4月1日、夜リリースの「しゅっぱん2.0」デジタルエディション第1版の予約キャンペーンページに「立ち読み」機能が加わりました。著者からの、ありえない読者プレゼントがある予約キャンペーンは、本日いっぱいで終了です。
しゅっぱん2.0の成果第3弾ペーパーエディション(電子を含め通算8冊目)は4月下旬発売。4月2日(金)早朝、組版入稿がスタートします。