Kindle「AZW」対ePub:電子出版マーケティング過渡期戦略(7)―見る前に、跳べ! | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

「読書する」ことには、とりあえず関係ない話です。どちらかというとコンテンツを組んでいく側の話です。


アマゾン創業者のジェフ・ベゾスは、


「キンドルは消えるべきである」という名言で知られています。


消えるというのは、読書の世界に入っていきやすくすること、そこに文字があること、文字を載せた紙があることさえ忘れることができるようにするという意味です。読書という体験をよく理解した人の言葉であり、これがKindleの設計思想にもなっています。


しかしアプリを開発する側からすると、いきなり「シームレス」ではないことに気づきます。


電子の本をレンダリングするというか、表示するためのファイル形式の話です。


KindleのファイルフォーマットはAZWという独自形式です。他の形式と互換性がありません。


Kindle Digital Text Platform(DTP)は、HTML、プレインテキスト、PDF、 MobiPocketの.mobi とprcに対応していますが、mobiはちょっとローカル過ぎます。どちらにせよ、これらをサーバー側で独自形式AZWに変換して、Kindle端末に送り出すわけです。


一方でこれまで日本を含む本づくりの版づくりに使われているinDesignが対応できる電子書籍フォーマットは、ePubです。


で、Kindle以外の主だったワイヤレス電子書籍リーダー、Nook、ソニーのRedarなどは、すべてePubを採用しています。


いわゆる標準化戦争、ベーターとVHS、ブルーレイとHDVDみたいなことが起きそうです。


AZWと互換をとるコンバーターもなくはないです(KindleGen)。


しかしどっちにせよ、こういうアンシームレスに拘泥するのは得策ではありません。


ちょっと飛躍してしまいますが、


黒船の来航は、明治という新しい時代を「構想」させました。


構想することが先決です。


プラットフォームも、ファイルフォーマットも超えてしまうソフト、アプリつまり本を構想することです。


すでに構想は立ち上がりつつあります。


言い古された言い方かもしれませんが、


見る前に、跳べ!


です^^



編集機関EditorialEngineのシンプルマップ的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks-USS_Mississippi_1863


しゅっぱん2.0プロジェクト「電子出版マーケティング」


ただいま「2.1」への再編作業中。しばらくお待ち下さい。