たしかまだWindows95が載ったノートパソコンだったと思います。
ボイジャーのブックブラウザを使って、拡張子ebk、エクスパンドブックを、青空文庫からダウンロードしては読んでいました。
いや、いまもコンテンツ、ブラウザとも健在なのですが。
久々に、西田幾多郎著『善の研究』をPC上で読んでます。
- 善の研究 (岩波文庫)/西田 幾多郎
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文庫ではありますが、本屋で買うには敷居が高い、恥ずかしい、関心ねえーし、色々だと思いますが、インターフェースが変わるだけで、読みのチャンスが拡大する効果はあるように思います。
幾多郎先生、没後50年を過ぎていますから、青空文庫では「フリー」です(パブリックドメイン)。
コストはわかりません。あそこ、たしか手入力ですから。
しかし、ダウンロードすればタダで読めるから、文庫本を買わないかというと、そんなことはない。
エクスパンド・ブックのエクスパンドが何をエクスパンドしているかと言えば、ひとつは「読みの機会」。
もう一つは、「ハイパーリンクが張れる」ことです。
iPhoneにブックブラウザiAppliを入れておけば、さらにエクスパンドの幅は広がりそうです。
文庫本というのはシンプルマッピングでお馴染みの、A6ノートと同じサイズ。
手のひらにほぼ収まるサイズ。iPhoneも似たサイズ。
iPhoneで文庫本を何冊も入れて持ち歩ける、いつでもどこでも読める、というのはエクスパンドのエクスパンドです。まあ、携帯性という点で、iPhoneと文庫本に、差はほとんどないですが。
さて、問題はここからです。
紙の文庫本と、iPhoneに入る文庫本は、競合するでしょうか?
「しゅっぱん2.0」は、そこは究極、「競合」ではなく「協創」関係に入ると見ています。
これはもちろん、文庫版以外のサイズの本についても同様です。