上昇トレンド?――情報で風邪をひくこともある・・・ | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

悪い風にあたると風邪をひく。暑過ぎると熱中症にもなる。


気象と身体は、ダイレクトに相関してますが、インターネット以降、情報で風邪をひいて寝込むということも増えてきています。


いろいろな情報がありますが、今日は終日、高橋是清日記の予定なので(爆)、とりわけ、お金にまつわる情報の話。


編集機関EditorialEngineのシンプルマップ的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks-上昇トレンド?

このチャート、12月1日から1週間ほどのドル円の値動きを補助線入れて強調して示しています。


たしかにこのたった1週間を切り取って(トリミングして)みれば、上昇トレンド(の始まり)?です。


上昇というのはこのチャートの場合、円の価値じゃなくて額面価格が上がる、つまり「円安」になって、ドルの価値が上がる、つまり「ドル高」になるってことです。


しかし赤の抵抗線を見ればわかるとおり、よりマクロには下降、つまりいまだ「円高ドル安」が続く傾向にある。


日銀が約9兆円を使って(即オペは1兆円)、(間接的に)ドルを買い支えた効果が、先週あたりから出てきたというか、出なかったというか(爆)


言いたいのは、お金も「情報」になっているということです。


ドルを買っている個人投資家は言うまでもなく、自分の懐を直、マーケットにさらしていない人にも影響する。


心理的に。ここらへんは諸刃の刃であります。


長屋の熊八にとっては、どこ吹く風。それでいいんです。気をつけなきゃならんのは半端なリテラシー(お勉強)。


半端なリテラシーが、一番、あくどい風邪を引く。


半端なリテラシーにかこつけて、あるプロモーションも可能になる。


いっそのこと金本位制に戻しちゃどうだい?って大旦那の声が聞こえてきたり、聞こえなかったり。



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