そろそろ、「仕組み化」しなきゃなあ、と思う時。 | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

だいたいこのテーマ「仕組み化」を考える、を設置したのも、自分の仕事の進め方にそろそろ「仕組み」が必要なんじゃないか、と思ったからでした。


どういうことかと言いますと、そもそも本づくりというのは、職人さんの仕事に近いものがあります。


大量生産品のように見えますが、実はそうではありません。ウン万部刷るのは、確かに大量かもしれないですが、これは印刷所さんの仕事ですから。


大手出版社のなかでも、新刊出版点数がもっとも多い講談社さんで、2000点強。


年間ですから、月平均ざっと166点です。分野はちょっとおいておきます。


社員数は1000人弱ですが、編集部のみじゃないですから、営業販売などとだいだい2分してるはずです。


そうすると編集部は500名くらいということになりますが、講談社には雑誌編集部がゴマンとあります(笑)


8割近くの編集が実は雑誌編集部です。となると書籍の編集は約100人。


編集者一人ひとりは月に、1冊から2冊の単行本を編集するのがやっとなんです。


かりに月に2冊編集できる力のあるエディターが80人いて、月の新刊平均160冊ということになります。


だいたい計算、あってますね(笑)


クルマだったら、これオーダーメイドの世界です(爆)


社員の規模で、カバーしてるだけで、一冊一冊を見れば、大手出版社であっても、職人仕事に近いわけです。


いわんや、エディトリアル・エンジンにおいておや、です(笑)


昔は、アシスタントさんがほぼ常駐でついてくれたこともありましたが、お嫁に行ってしまいました。


以来、編集は一人です。別に、アシスタントがほしいというわけでもないのです。


仕組み化、というのは、一人でも、もう少したくさんの本を作れる仕組みを作ろう、ということでした。


しかも、アウトソーシングもせずにやり切るにはどうするか、それが事のはじまりでした。


(続く)