ロングセラーと『聖書』 その1 | 編集機関EditorialEngineの和風良哲的ネタ帖:ProScriptForEditorialWorks

昨日、井上ひさしさんの本を何冊かまとめ買いしてきました。

「シンプルマッピング流読書術」の要でもある、「同ジャンル多読」のためです。


「音写の流儀」「出版術―初めの一歩」に、深く関わる多読の話です。

先日のセミナーの記憶が新しいうちに書いておきたいのですが、その前にプチ・ロングセラー化しつつある『A6ノートで思考を地図化しなさい』について一言^^


この本、2008年11月22日発売から4ヶ月と一週間を経過しました。


この時間の経過を踏まえて、棚の写真をご覧ください。

2009年3月29日の撮影です。

編集機関のシンプルマップ的ネタ帖:ProScript for Editorial Works-プチロングセラーへ

あおい書店本店さんの「ビジネス新刊」の、いわば店内「一等地」に位置する棚組みの昨日の様子です。


上下左右には、出版でも期末の刊行ラッシュとなる3月の新刊に挟まれながら、『A6ノートで思考を地図化しなさい』は、しっかり棚にキープされています。この写真、ある意味、記念すべき恐るべき1枚です(笑)


本の市場に詳しい方は、ちょっと驚かれるはずです。別に特別な営業をしているわけでもありません。


この本が持つ力です。もちろん、この棚を組んで下さっている、書店員さん「棚師」のご尽力に助けられてのことでもあります。


いや、この棚は、単なる「ビジネス新刊」の棚ではありません。ものすごく考え抜かれた、まるでシンプルマッピングを使って構成されたかと思わせられる(笑)、メッセージのある「読ませる」棚なんです。


いずれ「棚師」特集を組んで、取材したいと本気で考えています。


思わず3月の新刊『小飼弾の「仕組み」進化論』も買ってしまいました^^;


井上ひさしまとめ買いで、お腹いっぱいなのにです。


そういう棚なんです。


1980年代後半のことだったと思います。ある本屋の書店員さんが、


「新刊本の平台がまるで、飛行場の滑走路と化しつつある」


ともらしたことがあります。


わたしは、そのスピードをいつか逆手に取って、時代と四つに組むプロジェクトをやってみたいとそのときから考え続けてきました。


<再読に耐える名作や名文なんていらないよ。読み捨てられ、忘れ去られてかまなわい>。一瞬大いに当たって、ある時間すぎれば消えてなくなってしまうほうがいいのである。時間を超えたい、いいものを作りたいなどというと「小ずるいエリート趣味」「嘘っぽい」「根暗、やーね」と一笑に付されてしまう。

――井上ひさし『自家製 文章読本』新潮社


これは実は、時間論であり、

時間との戦い論なんです。


新刊平台滑走路時代の、ロングセラーを作る というのは、どういう本づくりなのか、


DTP、マルチメディア、インターネットに覆われる時代のまだ夜明け前、駆け出し編集者は、この問いの答えを探し始めていました。



ダウンシンプルマッピング流読書術って? という方は、ぜひこちらをお読みください。


編集機関のシンプルマップ的ネタ帖:ProScript for Editorial Works-シンプルマッピング

4月から、厚木カルチャーセンター「シンプルマッピング基礎講座」 も始まります。




ダウン最近、アイデアの泉が湧くツボ押しにはまっています。

あなたのクリックでエンジンの腱鞘炎が癒されます^^メモ



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