新宿大ガードをくぐって、小田急ハルクにあるビックカメラへ。
そろそろ導入しようか考えていた「音声認識ソフト」を買いに行きました。
出版という仕事は、量産には向かない商品を扱っています。
もちろん、原稿がそろいさえすれば、1万部2万10万部100万部と、量産はできます。
印刷製本の工程は最近では3日もあれば、数万部の単行本を生産することは可能です。
しかしその手前の作業は、人です。著者・編集者・デザイナー・オペレーターのチームワークです。
手作りと言っていい世界です。
一冊の本にするに十分な原稿を仕上げ、編集を進め、デザインワークを施して印刷に回すまでに、だいたい2ヶ月から3ヶ月は、最低でも必要です。
『A6ノートで思考を地図化しなさい』第2作の企画・編集作業は、今年の1月中旬から本格的にスタートしましたから、製版入稿までに、約2ヶ月。かなりスピードアップしているほうです。
著者一人、編集一人、デザイナー一人、オペレーター一人が基本ユニットです。
同じ著者の本を、複数並行して編集する場合は、編集者を増やすやり方もありますが、
著者は言うまでもなく、身は一つしかありません(笑)。
最小ユニットでいけば、年間4冊がせいいっぱいです。要するに、職人の仕事に近いものがあります。
しかし、講演やセミナーをする機会の多い著者の場合は、話はちょっと違ってきます。
講演内容を記録した音声ファイルがあれば、これをもとに本を作ることは不可能ではありません。
そこで、活躍が期待されるのが「音声認識ソフト」。
で、いま一番進んでるのが、「アミボイス」です。
自分で、ICレコーダーに録音した音声から文字原稿を起こす場合は、なんの問題もなく、非常に精度高く、テキスト化が可能です。
インタビュー、会議などの音声にも対応していますが、複数の人の音声にはさすがの「アミボイス」も、ちょっと苦戦するようです。
第一、マシンのスペックにも影響されます。約2時間のセミナーで、音声ファイルは200メガくらいになりますから、これはもう巨大ファイルの域です。
一冊の本に必要な原稿が、ワードで大体、700キロバイト程度のものですから、音声がいかに大きな容量になるかは、おわかりいただけると思います。
ともあれ、有能なアシスタントを一人雇うことに比べれば、
安価な買い物です。
